WordPressで「この記事は会員限定です」なんて表示を見たことありませんか?実は、そんな会員制サイトが簡単に作れるプラグインがあるのです。それが「Restrict Content Pro」です。
月額課金やコンテンツ制限なんて難しそうに感じるかもしれません。でも実際は、普通の記事を投稿するのとほぼ同じ手軽さで設定できてしまいます。プログラミング知識?一切不要です。
今回は、WordPressの管理画面をポチポチするだけで会員制サイトが完成する方法をお話しします。収益化を考えているブロガーさんにとって、これほど心強い味方はないでしょう。
これって何?Restrict Content Proの基本情報を知ろう
作った会社とプラグインの正体
Restrict Content Proは、Easy Digital Downloadsで有名なSandhills Development(現Stellar WP)が開発したプラグインです。実はこの会社、WordPressのeコマース分野では老舗中の老舗なのです。
つまり、「適当に作ったプラグイン」ではありません。何年もかけて改良を重ねた、本格的なメンバーシッププラグインです。実際、世界中の何千ものサイトで使われています。
プラグインの正体を簡単に説明すると、「WordPressに会員制機能を追加するツール」です。たとえば、ブログの一部記事を有料会員だけに見せたり、特別なコンテンツをダウンロードできるようにしたり。そんな仕組みが手軽に作れてしまいます。
料金プランの仕組み – 年99ドルから始められる理由
気になる料金ですが、実はかなりリーズナブル。基本プランは年間99ドル(約14,500円)からスタートできます。月計算すると、たった1,200円程度です。
プラン名 | 年間料金 | 対象サイト数 | 主な機能 |
---|---|---|---|
Personal | $99 | 1サイト | 基本的なメンバーシップ機能 |
Plus | $199 | 3サイト | 割引コード、メール機能 |
Professional | $299 | 無制限 | 全機能、優先サポート |
ここで注目すべきは「サイト数」です。Personalプランでも1つのサイトに対してフル機能が使えます。つまり、個人ブログなら99ドルで十分なのです。
ただし、ここで注意点があります。この料金は「年間契約」です。月額課金ではありません。とはいえ、会員制サイトで月1,200円を稼ぐのは、そう難しくないでしょう。
最新バージョンと対応状況 – 安心して使える証拠
2025年9月現在、Restrict Content Proは定期的にアップデートされている現役プラグインです。開発が止まっているプラグインも多い中、これは大きな安心材料ですね。
項目 | 詳細情報 |
---|---|
最新バージョン | 3.7.x系(定期更新中) |
WordPress対応 | 5.0以上(最新版推奨) |
PHP要件 | 7.4以上 |
サポート体制 | 英語メール・フォーラム |
ドキュメント | 公式サイトに詳細マニュアル |
実は、プラグインの「生きてる感」って意外と大事なポイント。セキュリティアップデートがちゃんと来るかどうかで、サイトの安全性が決まります。その点、Restrict Content Proは合格点です。
ただし、サポートは基本的に英語のみ。とはいえ、設定画面は直感的なので、英語が苦手でもそれほど困らないはずです。
なぜ選ばれる?他のプラグインとは違う3つの特徴
コンテンツ制限が簡単すぎる – クリック一つで会員限定記事
Restrict Content Proの最大の魅力は、その手軽さです。記事を会員限定にするのに、特別なコードを書く必要はありません。投稿画面にある小さなボックスをチェックするだけなのです。
たとえば、普段通りに記事を書き終えたとしましょう。そして画面右側にある「Restrict this content」にチェックを入れる。これだけで、その記事は会員限定コンテンツに早変わりです。
制限タイプ | 設定方法 | 用途例 |
---|---|---|
記事全体制限 | 投稿画面でチェック | プレミアム記事 |
一部制限 | ショートコード使用 | 記事の途中から有料 |
カテゴリ制限 | カテゴリ設定で一括 | 特定ジャンル全て |
ページ制限 | 固定ページでも同様 | 会員専用ページ |
実は、この「簡単さ」こそが他のプラグインとの大きな違い。複雑な設定画面で迷子になることがないのです。
支払いシステムまで全部込み – 別プラグイン不要の便利さ
多くのメンバーシッププラグインは「コンテンツ制限だけ」です。でも課金システムは別途用意してください、なんてことがよくあります。これって結構面倒ですよね。
Restrict Content ProならStripeやPayPalとの連携が最初から組み込まれています。つまり、プラグインを入れるだけで「記事制限+課金システム」が完成してしまうのです。
対応決済サービス | 手数料 | 特徴 |
---|---|---|
Stripe | 3.6% | クレジットカード決済 |
PayPal | 3.6% + 40円 | PayPal残高・カード両対応 |
2Checkout | 3.5% + 45円 | 国際決済に強い |
Manual | 無料 | 銀行振込など手動処理 |
ここで重要なのは「手数料」です。これは決済サービス側の手数料なので、どのプラグインを使っても変わりません。むしろ、複数のプラグインを組み合わせる手間が省けるのがメリットです。
細かい設定ができる – アクセスレベルで段階的制限
「会員か非会員か」の二択だけじゃ物足りない。そんな時にうれしいのが、複数の会員レベル設定です。たとえば「無料会員」「有料会員」「プレミアム会員」みたいな段階分けができるのです。
実際の使い方を考えてみましょう。無料会員なら月3記事まで読める。有料会員なら制限なし。プレミアム会員なら限定動画も見放題。こんな複雑な仕組みも簡単に作れます。
会員レベル例 | 月額料金 | アクセス可能コンテンツ |
---|---|---|
無料会員 | 0円 | 月3記事まで |
ベーシック | 500円 | 全記事読み放題 |
プレミアム | 1,000円 | 記事+限定動画 |
VIP | 2,000円 | 全コンテンツ+個別相談 |
ただし、複雑にしすぎると管理が大変です。最初は2〜3レベルからスタートするのがおすすめ。慣れてきたら徐々に細分化していけばよいでしょう。
実際にやってみよう!プラグインのインストールと初期設定
WordPress管理画面からのインストール手順
さあ、実際にプラグインを導入してみましょう。まずはWordPressの管理画面にログインします。そして「プラグイン」→「新規追加」をクリック。検索窓に「Restrict Content Pro」と入力してください。
ここで注意点があります。似たような名前のプラグインがいくつか表示されるかもしれません。正式なものは「Restrict Content Pro」で、開発者が「Sandhills Development」になっているものです。
手順 | 操作内容 | 注意点 |
---|---|---|
1 | プラグイン→新規追加 | 管理者権限でログイン |
2 | 「Restrict Content Pro」で検索 | 開発者名を確認 |
3 | 「今すぐインストール」をクリック | 偽物に注意 |
4 | インストール後「有効化」 | 必ず有効化する |
有効化が完了すると、左メニューに「Restrict」という項目が追加されます。これが表示されたら、インストール成功です。実は、この段階でもうコンテンツ制限の準備は整っているのです。
支払いゲートウェイの設定 – StripeとPayPalを繋げる方法
収益化するなら決済システムの設定は必須です。でも心配いりません。思っているより簡単に設定できます。まず「Restrict」→「設定」→「Payments」に移動しましょう。
Stripeを使う場合、事前にStripeアカウントが必要です。stripe.comでアカウントを作成し、APIキーを取得してください。このAPIキーをRestrict Content Proの設定画面に貼り付けるだけで連携完了です。
決済サービス | 設定の難易度 | 必要な情報 |
---|---|---|
Stripe | ★★☆ | 秘密キー・公開キー |
PayPal | ★☆☆ | PayPalメールアドレス |
2Checkout | ★★★ | アカウントID・秘密語 |
銀行振込 | ★☆☆ | 振込先情報のみ |
PayPalの場合はもっと簡単。PayPalのメールアドレスを入力するだけです。ただし、PayPalは手数料がやや高めなので、クレジットカード決済メインならStripeがおすすめ。
基本ページの自動作成 – 会員登録ページができるまで
実は、Restrict Content Proには「自動ページ作成」という便利機能があります。これを使うと、会員登録ページやログインページが自動で生成されるのです。
「Restrict」→「設定」→「Pages」に移動してください。そこで「Auto-create pages」ボタンをクリック。すると以下のページが自動作成されます。
自動作成されるページ | 用途 | カスタマイズ |
---|---|---|
Registration | 新規会員登録 | デザイン変更可能 |
Login | ログイン画面 | ロゴ追加可能 |
Account | 会員情報管理 | 項目の追加削除可能 |
Checkout | 決済ページ | 色・レイアウト変更可能 |
これらのページは後からカスタマイズできます。とりあえず動く仕組みを作ってから、徐々にデザインを整えていけばよいのです。実際、多くのサイトがこの自動作成機能をベースにしています。
会員レベルを作ってみよう – 月額・年額・無料プランの設定方法
新しいメンバーシップレベルの追加手順
会員制サイトの心臓部分、それがメンバーシップレベルの設定です。「Restrict」→「Membership Levels」に移動しましょう。ここで「Add New」をクリックすると、新しい会員プランを作成できます。
最初に決めるのは「プラン名」です。たとえば「ベーシック会員」「プレミアム会員」など、わかりやすい名前をつけてください。次に重要なのが「アクセス レベル」の数字です。
設定項目 | 入力例 | 説明 |
---|---|---|
名前 | ベーシック会員 | 管理画面・会員に表示される名前 |
説明 | 全記事読み放題 | プラン内容の簡単な説明 |
アクセスレベル | 5 | 数字が大きいほど上位プラン |
ステータス | アクティブ | 有効・無効の切り替え |
アクセスレベルの数字がポイント。レベル1の会員はレベル1のコンテンツだけ。でもレベル5の会員なら1〜5まで全部見られます。つまり、上位プランほど大きな数字にするのがコツです。
価格設定とお試し期間の設定テクニック
価格設定は慎重に考えたいところ。安すぎると収益にならないし、高すぎると誰も入ってくれません。まずは競合サイトの価格を調べてから決めるのが賢明です。
おすすめなのが「お試し期間」の活用。たとえば「最初の7日間は無料、その後月額500円」みたいな設定ができます。これで入会のハードルをグッと下げられるのです。
価格戦略 | 設定例 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
無料お試し | 7日無料→月500円 | 入会率アップ | 解約率も高め |
年間割引 | 月600円 or 年5000円 | 安定収入 | 初期ハードル高 |
段階的値上げ | 初月300円→通常500円 | 様子見しやすい | 設定が複雑 |
実は、お試し期間中に解約されても落ち込む必要はありません。無料で体験してもらえば、価値を感じた人は必ず戻ってきます。長期的な視点で考えることが大切です。
自動更新と手動更新の使い分け方
メンバーシップには「自動更新」と「手動更新」の2パターンがあります。どちらを選ぶかで、運営の手間が大きく変わってくるのです。
自動更新なら、会員のクレジットカードから毎月自動で課金されます。管理が楽な反面、カード更新時などに決済エラーが起きることも。一方、手動更新は会員が自分で支払い手続きをする仕組みです。
更新タイプ | 管理の手間 | 継続率 | 適用場面 |
---|---|---|---|
自動更新 | ★☆☆ | 高い | 月額・年額プラン |
手動更新 | ★★★ | 普通 | 単発購入・コース販売 |
期限なし | ★☆☆ | 100% | 永久アクセス権 |
個人的には、まずは自動更新からスタートがおすすめ。手間を減らして、コンテンツ制作に集中できるからです。ただし、決済エラー時の対応フローは事前に決めておきましょう。
コンテンツ制限の実践 – 記事や固定ページを会員限定にする方法
投稿画面からの制限設定 – 一番簡単な方法
いよいよ実践編です。記事を会員限定にする方法は驚くほど簡単。いつものように記事を書いて、投稿画面の右側を見てください。「Restrict Content」というボックスがあるはずです。
このボックスで「Restrict this content」にチェック。そして制限レベルを選択するだけ。たとえば「レベル3以上の会員のみ」と設定すれば、レベル1・2の会員には非公開になります。
制限設定 | 表示される人 | 表示されない人 |
---|---|---|
制限なし | 全ての訪問者 | なし |
レベル1以上 | 全会員 | 非会員 |
レベル3以上 | 有料会員のみ | 無料会員・非会員 |
レベル5以上 | 最上位会員のみ | その他全て |
ここで便利なのが「プレビュー機能」。制限をかけた状態で、非会員としてページを見ることができるのです。「ちゃんと制限されているかな?」という確認作業が簡単にできます。
ショートコードで部分的に隠す – 記事の一部だけ制限
記事全体ではなく「途中から有料」にしたい場合もありますよね。そんな時に使えるのがショートコード機能です。
[restrict]と[/restrict]
で囲んだ部分だけが会員限定になります。
たとえば、ブログ記事の導入部分は誰でも読めるようにして、核心部分だけ有料会員限定にする。こんな「フリーミアム戦略」が簡単に実現できるのです。
ショートコード | 用途 | 記述例 |
---|---|---|
[restrict level="3"] | レベル指定制限 | 有料会員のみに表示 |
[restrict userlevel="any"] | 会員のみ制限 | 登録者全員に表示 |
[unrestrict] | 非会員のみ表示 | 「会員登録はこちら」など |
実は、この部分制限がめちゃくちゃ強力。読者の興味を引いてから「続きは有料で」と誘導できるからです。マーケティング的には王道の手法ですね。
カテゴリー丸ごと制限 - まとめて設定する時短テクニック
記事が増えてくると、一つずつ制限設定するのは面倒。そんな時は「カテゴリー制限」が便利です。特定のカテゴリーに投稿した記事を、まとめて会員限定にできるのです。
「投稿」→「カテゴリー」に移動してください。各カテゴリーの編集画面で、Restrict Content Proの設定項目が表示されるはず。ここで制限レベルを設定すると、そのカテゴリーの記事すべてに適用されます。
カテゴリー例 | 制限レベル | 対象読者 | 効果 |
---|---|---|---|
ニュース | 制限なし | 全員 | 集客用コンテンツ |
分析記事 | レベル2以上 | 有料会員 | 価値提供 |
限定情報 | レベル5以上 | 最上位会員 | 特別感演出 |
お知らせ | レベル1以上 | 全会員 | 会員向け情報 |
ただし、カテゴリー制限と個別記事の制限設定が重複した場合は注意。基本的には「より厳しい制限」が優先されます。つまり、カテゴリーでレベル2、個別記事でレベル4なら、レベル4が適用されるのです。
会員管理の裏技 - メンバー情報の確認と手動追加
既存メンバーの管理画面での確認方法
会員が増えてくると、「誰がどのプランに入っているか」の管理が重要になります。「Restrict」→「Members」で、全会員の一覧を確認できます。
この画面では会員の詳細情報が一目瞭然。支払い状況、会員レベル、登録日、最終ログイン日まで全部わかります。特に便利なのが「検索・フィルター機能」。特定の会員レベルだけを表示させたり、支払い遅延者だけを抽出したり。
表示項目 | 内容 | 活用方法 |
---|---|---|
会員ID | システム内の識別番号 | 問い合わせ時の特定 |
メールアドレス | ログイン用アドレス | 連絡手段 |
会員レベル | 現在の購読プラン | アクセス権限の確認 |
ステータス | アクティブ・期限切れなど | 課金状況の把握 |
登録日 | 入会した日付 | 会員歴の確認 |
実は、この管理画面から直接メールを送ることもできます。「お支払いが確認できていません」とか「新しいコンテンツを追加しました」とか。会員とのコミュニケーションツールとしても優秀なのです。
手動でメンバーを追加する手順
時には手動で会員を追加したいケースもあります。たとえば、銀行振込で支払いを受けた場合や、特別に無料アクセスを提供したい場合など。そんな時は「Add New Member」機能が便利です。
手動追加の手順は簡単。メールアドレスと会員レベルを指定して、必要に応じてパスワードを設定するだけ。システムが自動でアカウントを作成してくれます。
手動追加のパターン | 設定内容 | 注意点 |
---|---|---|
銀行振込対応 | 通常の会員レベル設定 | 期限を手動で管理 |
お試し提供 | 短期間の無料アクセス | 期限切れ後の対応決める |
スタッフアカウント | 最高レベル権限 | セキュリティに注意 |
招待制アカウント | 特別会員レベル | 人数制限の管理 |
ただし、手動追加した会員は自動更新されません。期限管理は自分でする必要があります。カレンダーアプリなどでリマインダーを設定しておくと安心です。
メンバーのレベル変更とキャンセル処理
会員から「プランを変更したい」「退会したい」という連絡が来ることもあります。そんな時も管理画面から簡単に対応できるのです。
レベル変更は会員一覧から対象者をクリック。「Membership Level」のプルダウンから新しいレベルを選択するだけ。日割り計算や返金処理は別途手動で行う必要がありますが、アクセス権限の変更は即座に反映されます。
変更タイプ | 処理方法 | システム対応 | 手動作業 |
---|---|---|---|
プラン升级 | レベル変更 | アクセス権即時付与 | 差額の計算・請求 |
プラン降级 | レベル変更 | アクセス権即時制限 | 返金・日割り計算 |
一時停止 | ステータス変更 | ログイン不可に | 再開日の管理 |
完全退会 | アカウント削除 | 全データ削除 | 最終確認・データ保存 |
退会処理では「完全削除」と「無効化」を選べます。完全削除すると復旧不可能なので、よほどのことがない限り無効化がおすすめ。後から復活依頼があっても対応できるからです。
収益アップの仕掛け - 割引コードとアップグレード機能
期間限定割引コードの作成方法
「今だけ50%オフ!」なんて割引企画、やってみたくありませんか?Restrict Content Proなら割引コードの作成も簡単です。「Restrict」→「Discount Codes」で新しい割引コードを作成できます。
割引の種類は「パーセント割引」と「固定金額割引」から選択可能。使用期限や使用回数制限も設定できるので、「先着10名様限定」「今月末まで」といった限定感も演出できます。
割引タイプ | 設定例 | 効果 | 注意点 |
---|---|---|---|
パーセント | 30%OFF | インパクト大 | 高額商品ほど割引額大 |
固定金額 | 500円引き | わかりやすい | 低価格商品には不向き |
初回限定 | 新規会員50%OFF | 獲得促進 | 既存会員の不満リスク |
友達紹介 | 紹介者・被紹介者両方割引 | 口コミ効果 | 管理が複雑 |
割引コードは英数字の組み合わせで作成。「SUMMER2025」「FRIEND50」みたいに、わかりやすくて覚えやすいコードがおすすめです。SNSでシェアしやすいのもメリット。
メンバーシップのアップグレード設定
既存会員に上位プランを勧めるのも重要な収益戦略。Restrict Content Proには「アップグレード誘導」機能が組み込まれています。低レベル会員が制限コンテンツにアクセスしようとした時、自動でアップグレードページに誘導されるのです。
アップグレード時の価格計算も自動。たとえば月額500円プランの会員が、月額1000円プランに変更する場合、日割りで差額を計算してくれます。
アップグレードパターン | 計算方法 | 会員のメリット | 運営のメリット |
---|---|---|---|
即時アップグレード | 差額を即時請求 | すぐに上位機能使用可 | 即収益 |
次回更新時 | 次の課金日から新料金 | 支払い負担軽減 | 計算简单 |
日割り計算 | 残日数分を返金・新プラン日割り | 公平感 | やや複雑 |
ただし、アップグレードを強要しすぎると嫌がられます。「こんな機能もあるよ」程度の軽い誘導にとどめるのがコツ。価値を感じた会員は自然とアップグレードしてくれるものです。
支払い履歴と請求書の自動発行
法人会員や経費精算が必要な個人会員から「請求書が欲しい」と言われることがあります。Restrict Content Proなら支払い履歴の管理から請求書の発行まで自動化できるのです。
各会員の「Payment History」では、過去の全支払い記録を確認可能。日付、金額、決済方法、ステータスが一覧表示されます。この情報をもとに、PDFの請求書も自動生成できます。
履歴管理機能 | 内容 | ビジネス活用 |
---|---|---|
支払い一覧 | 全取引の時系列表示 | 売上分析・会計処理 |
失敗履歴 | エラーになった決済 | フォローアップ対応 |
返金記録 | 払い戻し処理の履歴 | 顧客対応記録 |
請求書PDF | 自動生成された請求書 | 法人取引対応 |
特に便利なのが「一括ダウンロード」機能。月末に全会員の支払い履歴をCSVファイルでダウンロードして、会計ソフトに取り込み。これで経理作業が大幅に効率化されます。
トラブル対処法 - よくある問題と解決方法
支払いエラーが起きた時の対応
「支払いができません」という会員からの連絡。実は、これが一番多いトラブルです。原因はクレジットカードの期限切れ、残高不足、セキュリティブロックなどさまざま。
まずは管理画面で該当会員の支払い履歴を確認。エラーコードが表示されているので、それをもとに原因を特定します。多くの場合、会員側でカード情報を更新してもらえば解決するのです。
エラータイプ | 原因 | 対処法 | 予防策 |
---|---|---|---|
card_declined | カード会社による拒否 | カード情報の再入力依頼 | 複数決済手段の提供 |
insufficient_funds | 残高不足 | 別カードでの再試行依頼 | 事前メール通知 |
expired_card | カード期限切れ | 新しいカード情報の登録依頼 | 期限切れ前の通知 |
processing_error | システムエラー | 少し時間をおいて再試行 | 決済業者との連携強化 |
重要なのは「会員とのコミュニケーション」。エラーが発生したら自動でメール通知される設定にしておくと、迅速な対応ができます。放置すると退会につながりかねません。
ログイン画面が表示されない場合の修正
「ログインページにアクセスできない」というトラブルも時々発生します。原因の多くは「ページスラッグの重複」や「パーマリンク設定の問題」です。
まずは「設定」→「パーマリンク設定」で「変更を保存」をクリック。これでWordPressのリライトルールがリフレッシュされます。それでも解決しない場合は、ログインページのスラッグを変更してみましょう。
問題パターン | 症状 | 解決方法 | 確認ポイント |
---|---|---|---|
404エラー | ページが見つからない | パーマリンクの再保存 | URLの正確性 |
無限ループ | ログインしてもログイン画面 | キャッシュクリア | プラグイン競合 |
アクセス拒否 | 権限エラー表示 | 会員レベルの確認 | ページ制限設定 |
白画面 | 何も表示されない | PHPエラーログ確認 | サーバーリソース |
実は、キャッシュプラグインが原因のケースも多いです。W3 Total CacheやWP Super Cacheなどを使っている場合、ログインページをキャッシュ対象から除外する設定を確認してください。
コンテンツ制限が効かない時のチェックポイント
「制限をかけたはずなのに、非会員でも見えてしまう」。これも初心者がつまずきやすいポイントです。まずは基本的な設定を確認しましょう。
投稿画面の「Restrict Content」設定がちゃんと有効になっているか。会員レベルの数字が正しく設定されているか。そして、テストは必ず「シークレットウィンドウ」で行うこと。ログイン状態では正常な動作確認ができません。
チェック項目 | 確認方法 | よくある間違い |
---|---|---|
制限設定 | 投稿編集画面 | チェックボックスの見落とし |
会員レベル | メンバーシップレベル画面 | 数字の設定ミス |
キャッシュ | プラグイン設定 | 動的コンテンツのキャッシュ |
テーマ競合 | 他テーマでの動作確認 | カスタムテーマの問題 |
意外と見落とされがちなのが「テーマとの相性」。一部のテーマでは、Restrict Content Proの機能が正常に動作しないことがあります。公式テーマでテストして問題なければ、テーマ側の問題と判断できるでしょう。
まとめ
Restrict Content Proは、WordPress初心者でも簡単に会員制サイトが作れる優秀なプラグインです。年間99ドルという手頃な価格で、本格的なメンバーシップ機能が手に入ります。
設定の簡単さが最大の魅力。投稿画面でチェックボックスを選ぶだけで、その記事が会員限定コンテンツに変わります。複雑なコードを書いたり、複数のプラグインを組み合わせたりする必要はありません。
収益化を真剣に考えているなら、このプラグインは強い味方になるでしょう。無料コンテンツで読者を集めて、価値のある情報を有料で提供する。そんなビジネスモデルが、今日からでも始められるのです。
