WordPressで予約システムを作りたい。そんな時に頼りになるのがBooking Calendarです。
「プラグインって難しそう」「設定が複雑なんじゃない?」と思うかもしれません。実は、Booking Calendarは初心者にとても優しい設計になっています。
美容院から宿泊施設まで、世界中で120万以上のサイトで使われているプラグインです。日本語にも完全対応しているので、英語が苦手でも安心して使えます。
この記事では、インストールから実際にお客様が予約できるまでの手順を、画面を見ながら一緒に進めていきましょう。
Booking Calendarって何?まずは基本情報をチェック!
Booking Calendarは、WordPressサイトに予約システムを追加できるプラグインです。レストラン、美容院、コンサルティング、宿泊施設など、時間や日程を指定して予約を受け付けるビジネスに最適です。
1. 開発者情報と最新バージョン
Booking Calendarは、ウクライナのソフトウェア開発会社「wpdevelop」が開発・運営しています。2009年から15年以上にわたって継続的にアップデートされており、WordPress公式プラグインディレクトリでも安定した評価を維持しています。
項目 | 詳細 |
---|---|
開発会社 | wpdevelop |
最新バージョン | 10.6 (2025年8月時点) |
対応WordPress | 5.0以上 |
動作確認済みバージョン | WordPress 6.6まで |
プラグイン公開年 | 2009年 |
ダウンロード数 | 120万回以上 |
最新バージョンでは、PHPの新しいバージョンに対応したほか、予約フォームの表示速度が約30%向上しています。
2. 無料版と有料版の料金システム
Booking Calendarは「フリーミアム」モデルを採用しています。つまり、基本機能は無料で使えて、より高度な機能が必要になったら有料版にアップグレードできる仕組みです。
プラン | 価格 | 主な機能 |
---|---|---|
無料版 | 0円 | 基本予約カレンダー、メール通知、単一リソース |
Personal | $109/年 | 複数サービス、支払い機能、GoogleカレンダーSync |
Business Small | $189/年 | 複数スタッフ管理、高度な通知設定 |
Business Large | $299/年 | 無制限サイト、白ラベル機能 |
MultiUser | $399/年 | マルチユーザー対応、フランチャイズ向け |
「まずは試してみたい」という場合、無料版で十分にスタートできます。実際、多くの個人事業主や小規模店舗は無料版だけで運営しています。
3. どんなお店や事業で使われているの?
Booking Calendarは業種を選ばない柔軟性が魅力です。世界中の様々なビジネスで活用されています。
業種 | 具体例 | 予約の特徴 |
---|---|---|
美容・エステ | 美容院、ネイルサロン、マッサージ | 時間単位の予約、スタッフ指名 |
医療・健康 | 歯科医院、整体院、カウンセリング | 診療時間枠、定期予約 |
宿泊・旅行 | 民宿、ゲストハウス、レンタルスペース | 宿泊日数、チェックイン・アウト |
教育・研修 | 語学教室、料理教室、セミナー | グループ・個人レッスン |
レンタル | 会議室、撮影スタジオ、機材レンタル | 時間・日単位の貸出 |
たとえば、東京の小さなカフェでは、貸切パーティーの予約管理に使用。お客様が直接サイトから希望日時を選んで予約できるようになり、電話対応の手間が大幅に削減されました。
なぜBooking Calendarが初心者に選ばれるのか
予約システムのプラグインは数多くありますが、Booking Calendarが初心者に支持される理由があります。
1. 他のプラグインと比べて何が違う?
最大の違いは「設定の簡単さ」と「日本語対応の充実度」です。多くの競合プラグインは英語のみだったり、設定項目が複雑すぎたりします。
プラグイン名 | 日本語対応 | 無料版の機能 | 設定の難易度 |
---|---|---|---|
Booking Calendar | 完全対応 | 充実 | ★★☆☆☆ |
WP Simple Booking | 部分対応 | 基本のみ | ★☆☆☆☆ |
Amelia | 英語のみ | 制限あり | ★★★★☆ |
Easy Appointments | 部分対応 | 制限あり | ★★★☆☆ |
実は、Booking Calendarの開発チームは日本市場を重視しており、日本のビジネス慣習に合わせた機能も多数搭載されています。
2. WordPressに慣れていなくても大丈夫な理由
「WordPress自体もよくわからないのに、プラグインなんて…」と心配になるかもしれません。ただし、Booking Calendarは「WordPress初心者でも迷わない」ことを重視して設計されています。
設定画面は日本語で統一されており、各項目には丁寧な説明文が付いています。また、「クイックスタート」機能により、3つの質問に答えるだけで基本設定が完了する仕組みも用意されています。
さらに、公式サポートサイトには日本語のチュートリアル動画も豊富に用意されており、文字だけでは理解しにくい部分も視覚的に学べます。
3. 実際の利用者の口コミと評判
WordPress公式プラグインディレクトリでは、5つ星中4.2という高評価を獲得しています。特に日本のユーザーからは以下のような声が寄せられています。
評価項目 | 平均スコア | 主なコメント |
---|---|---|
使いやすさ | 4.5/5 | 「設定が直感的」「迷わず使える」 |
機能の充実度 | 4.3/5 | 「無料版でも十分」「段階的にアップグレード可能」 |
サポート対応 | 4.1/5 | 「返信が早い」「日本語で質問できる」 |
安定性 | 4.4/5 | 「エラーが少ない」「アップデートが安心」 |
「他のプラグインで挫折したけど、Booking Calendarなら続けられた」という声も多く、特にWordPress初心者からの支持が厚いのが特徴です。
予約カレンダー設置の前に知っておきたい準備
いきなりプラグインをインストールする前に、少し準備をしておくとスムーズに進められます。
1. WordPressの管理画面で確認すべきこと
まず、現在のWordPressの状況をチェックしましょう。管理画面の「ダッシュボード」→「更新」で、WordPressが最新版になっているか確認してください。
チェック項目 | 確認方法 | 推奨状態 |
---|---|---|
WordPressバージョン | ダッシュボード→更新 | 6.0以上 |
PHPバージョン | サイトヘルス→情報 | 8.0以上 |
使用可能メモリ | サイトヘルス→情報 | 128MB以上 |
データベース容量 | ホスティング管理画面 | 100MB以上の空き |
古いバージョンを使っていると、プラグインが正常に動作しない可能性があります。特にPHPが7.4以下の場合は、レンタルサーバーの設定でアップデートしておきましょう。
2. プラグインをインストールする前の注意点
予約システムは重要なデータを扱うため、バックアップは必須です。「UpdraftPlus」などのバックアププラグインを使って、現在のサイトを丸ごと保存しておくと安心です。
また、すでに他の予約関連プラグインを使用している場合は、競合を避けるため一時的に無効化しておきましょう。特に「カレンダー表示」や「お問い合わせフォーム」系のプラグインは注意が必要です。
3. 予約システムに必要な基本設定の考え方
予約システムを作る前に、以下の点を整理しておくと設定がスムーズです。
営業に関する基本情報
- 営業日と営業時間
- 定休日の設定
- 予約受付の締切時間(当日予約は何時まで?)
- 1回の予約で取れる最大時間
サービス内容の整理
- 提供するサービスの種類
- 各サービスの所要時間
- 料金設定(事前決済するか、当日現金か)
- 同時に対応できる人数
たとえば美容院なら「カット60分」「カラー120分」「パーマ180分」といった具合に、サービスごとの時間を明確にしておくことで、後の設定作業が格段に楽になります。
ステップ1:Booking Calendarのインストールと有効化
いよいよBooking Calendarをインストールしていきます。WordPressの管理画面から簡単に導入できます。
1. プラグイン検索から有効化までの手順
WordPressの管理画面にログインし、「プラグイン」→「新規追加」をクリックします。検索ボックスに「Booking Calendar」と入力すると、青いカレンダーアイコンのプラグインが表示されます。
手順 | 操作 | 注意点 |
---|---|---|
1. 検索 | プラグイン→新規追加→「Booking Calendar」で検索 | 類似名に注意 |
2. 確認 | 作者が「wpdevelop」であることを確認 | 偽物を避ける |
3. インストール | 「今すぐインストール」をクリック | 数分待つ |
4. 有効化 | 「有効化」ボタンをクリック | 完了まで待つ |
「インストール中」の表示が出ている間は、他の操作をせずに待ちましょう。サーバーの性能にもよりますが、通常は1〜2分で完了します。
2. インストール後に確認すべき管理画面の変化
有効化が成功すると、WordPressの管理画面左側のメニューに「Booking」という項目が追加されます。これがBooking Calendarの管理メニューです。
メニューをクリックすると、以下のサブメニューが表示されます:
メニュー項目 | 機能 | 使用頻度 |
---|---|---|
カレンダー概要 | 予約状況の一覧表示 | 毎日 |
新しい予約 | 管理者による手動予約作成 | 週数回 |
設定 | 基本設定、メール設定など | 初期設定時 |
カレンダー | 月表示での予約確認 | 毎日 |
支払い | 決済設定(有料版) | 初期設定時 |
初回アクセス時には「ようこそ画面」が表示され、クイックセットアップの案内が出てきます。この画面は後からでも見られるので、一旦「後で設定」を選んでも問題ありません。
3. 初期設定で迷いがちなポイント解決法
インストール直後、「何から設定すればいいの?」と迷うかもしれません。実は、Booking Calendarには推奨される設定順序があります。
設定の優先順位
- 基本情報(サイト名、タイムゾーン)
- 営業時間の設定
- カレンダーの表示設定
- メール通知の設定
- 予約フォームのカスタマイズ
「設定」メニューでは、左側に設定カテゴリが並んでいます。上から順番に設定していけば、自然と使える状態になる仕組みです。
ただし、初心者の場合は「デフォルト設定のまま一度動かしてみる」ことをおすすめします。細かい調整は、実際にお客様からの予約が入るようになってから行う方が効率的です。
ステップ2:予約カレンダーの基本設定をしよう
Booking Calendarの基本設定を進めていきます。ここで重要なのは、完璧を目指さないこと。まずは動く状態にして、後から調整していく方がスムーズです。
1. カレンダーアカウントの新規作成方法
「Booking」メニューから「設定」→「一般」タブを開きます。ここで最初に行うのが「予約カレンダー」の作成です。
Booking Calendarでは、サービスや店舗ごとに別々のカレンダーを作成できます。たとえば美容院なら「カット専用」「カラー専用」といった具合に分けることも可能です。
設定項目 | 入力内容 | 例 |
---|---|---|
カレンダー名 | サービス名または店舗名 | 「○○美容院 カット」 |
説明文 | お客様向けの簡単な説明 | 「ヘアカット専用の予約カレンダーです」 |
カレンダーの色 | 管理画面での識別用 | 青色(デフォルト) |
表示順序 | 複数カレンダーがある場合の順番 | 1(最初は気にしない) |
最初は1つのカレンダーで十分です。後から追加や変更は簡単にできるので、「まずは1つ作ってみる」くらいの気持ちで進めましょう。
2. 営業時間と定休日の設定テクニック
「設定」→「営業時間」タブで、お店の営業スケジュールを設定します。この設定が、お客様がサイトで見る「予約可能時間」の基準になります。
営業時間の設定では、曜日ごとに細かく時間を指定できます。
曜日 | 営業時間 | 設定方法 |
---|---|---|
月曜日 | 9:00-18:00 | 開始時刻と終了時刻を選択 |
火曜日 | 9:00-18:00 | 前日と同じ設定をコピー可能 |
水曜日 | 定休日 | チェックボックスを外す |
木曜日 | 9:00-20:00 | 営業時間延長日の設定 |
金曜日 | 9:00-20:00 | 木曜と同じ設定 |
土曜日 | 8:00-17:00 | 短縮営業の設定 |
日曜日 | 定休日 | チェックボックスを外す |
ここで注意したいのが「休憩時間」の扱いです。昼休みがある場合は、「9:00-12:00」と「13:00-18:00」のように分けて設定します。
3. 予約受付のルール設定(締切時間など)
お客様がいつまで予約できるかを決める「締切設定」は、トラブル防止の重要なポイントです。
「設定」→「予約フォーム」で以下の項目を設定できます:
設定項目 | 推奨設定 | 理由 |
---|---|---|
最短予約時間 | 2時間前 | 準備時間の確保 |
最長予約期間 | 3ヶ月後まで | スケジュール管理の限界 |
当日予約 | 12:00まで受付 | 午後の予約のみ当日OK |
連続予約制限 | 1日1回まで | 同一顧客の重複防止 |
たとえば美容院の場合、「当日の12時以降の予約は、朝10時まで受付」のような設定にしておくと、スタッフの準備時間を確保できます。
実は、この締切設定が甘いと「予約が入ったけど準備が間に合わない」というトラブルが起きやすくなります。最初は少し厳しめに設定しておいて、慣れてから緩和するのがおすすめです。
ステップ3:お客様が使いやすいカレンダー表示を作る
設定ができたら、いよいよお客様が実際に使うカレンダーをサイトに表示してみましょう。
1. サイトにカレンダーを表示する方法
Booking Calendarをサイトに表示するには「ショートコード」を使います。ショートコードとは、WordPressで特定の機能を呼び出すための短い命令文のことです。
基本的なショートコードは [booking]
です。これを固定ページや投稿の本文に貼り付けるだけで、予約カレンダーが表示されます。
表示場所 | 手順 | 注意点 |
---|---|---|
固定ページ | 新規固定ページ作成→本文に[booking]を記入 | ページタイトルは「ご予約」など |
投稿記事 | 新規投稿→本文に[booking]を記入 | 日付表示に注意 |
ウィジェット | 外観→ウィジェット→テキストウィジェット | サイドバーなどに小さく表示 |
フッター | 外観→カスタマイズ→フッター設定 | 全ページ共通表示 |
最も一般的なのは、「ご予約」という名前の固定ページを作成して、メインメニューからリンクする方法です。
2. 予約フォームの項目カスタマイズ
デフォルトの予約フォームには「名前」「メールアドレス」「電話番号」の項目が含まれています。ただし、業種によってはさらに詳しい情報が必要な場合もあります。
「設定」→「予約フォーム」→「フィールド設定」で、以下の項目を追加・変更できます:
追加可能項目 | 用途例 | 必須/任意 |
---|---|---|
住所 | 出張サービス | 必須 |
年齢 | 美容院、医療系 | 任意 |
性別 | パーソナルサービス | 任意 |
要望・質問 | 自由記述 | 任意 |
来店歴 | 新規・リピーター識別 | 任意 |
項目を増やしすぎると、お客様が面倒に感じて予約を諦める可能性があります。本当に必要な項目だけに絞るのがコツです。
3. 予約完了後のメール設定
予約が入ると、お客様と管理者の両方にメールが送信されます。このメール内容をカスタマイズして、わかりやすい内容にしておきましょう。
「設定」→「メール」で、以下のメールテンプレートを編集できます:
メールの種類 | 送信先 | カスタマイズのポイント |
---|---|---|
予約確認メール | お客様 | 店舗の場所、持ち物、注意事項 |
予約通知メール | 管理者 | 顧客情報、準備すべき内容 |
リマインダーメール | お客様 | 前日や当日朝に送信 |
キャンセルメール | 両方 | キャンセル理由、次回予約の案内 |
特に重要なのが、お客様向けの確認メールです。予約内容だけでなく、「当日の流れ」や「キャンセル方法」も記載しておくと、後でのトラブルを防げます。
実際、「予約確認メールが丁寧だと安心感がある」というお客様の声も多く、リピート率向上にもつながります。
もっと便利に!覚えておきたい応用テクニック
基本的な予約システムができたら、さらに便利な機能も使ってみましょう。
1. 複数のサービスメニューを設定する方法
美容院で「カット」「カラー」「パーマ」のように複数のサービスを提供している場合、それぞれ別の料金と時間で設定できます。
「Booking」→「設定」→「サービス」で新しいサービスを追加します。
サービス設定項目 | カット例 | カラー例 |
---|---|---|
サービス名 | ヘアカット | ヘアカラー |
所要時間 | 60分 | 120分 |
料金 | 3,000円 | 8,000円 |
説明文 | シャンプー・ブロー込み | カット・シャンプー・ブロー込み |
利用可能時間 | 9:00-17:00 | 9:00-16:00(最終受付) |
複数サービスを設定すると、お客様は予約時にサービスを選択できるようになります。料金も自動で表示されるため、事前決済システムと組み合わせれば、完全自動化も可能です。
2. 宿泊予約にも対応させる裏技
通常のBooking Calendarは時間単位の予約向けですが、設定を工夫すると宿泊予約にも使えます。
「設定」→「一般」で以下を変更します:
設定変更箇所 | 宿泊予約向け設定 | 効果 |
---|---|---|
時間表示 | 1日単位に変更 | チェックイン・アウト日の選択 |
最小予約期間 | 1泊以上 | 日帰り利用の制限 |
最大予約期間 | 14泊まで | 長期滞在の上限設定 |
料金計算 | 泊数×単価 | 宿泊日数に応じた自動計算 |
民宿やゲストハウス運営者にとって、専門的な宿泊予約システムは高額すぎる場合が多いのが現実です。Booking Calendarなら、低コストで十分実用的な宿泊予約システムが構築できます。
3. 予約状況をCSVでダウンロードする機能
予約データを表計算ソフトで分析したい場合、CSV形式でダウンロードできます。
「Booking」→「カレンダー概要」→「エクスポート」で、以下の形式でデータを出力できます:
出力データ項目 | 用途 | 分析例 |
---|---|---|
予約日時 | 忙しい時間帯の把握 | 「火曜午後が空いている」 |
顧客情報 | リピーター分析 | 「月2回来店の常連が30%」 |
サービス内容 | 人気メニュー調査 | 「カラーが全体の60%」 |
料金データ | 売上分析 | 「平均客単価7,500円」 |
このデータを使って、「どの時間帯に割引キャンペーンをするべきか」「新サービスの需要はあるか」といった経営判断もできるようになります。
よくある困ったときの解決方法
Booking Calendarを使っていると、時々「あれ?」という問題が起きることがあります。よくあるトラブルと解決法をまとめました。
1. 予約が入らない時の確認ポイント
「サイトに予約カレンダーを設置したのに、全然予約が入らない」という場合、以下をチェックしてみましょう。
確認項目 | チェック方法 | 対処法 |
---|---|---|
カレンダーの表示 | 実際にサイトを見る | ショートコードの貼付け位置確認 |
営業時間設定 | 管理画面で現在時刻が営業時間内か | 設定→営業時間の見直し |
予約可能期間 | 今日から何日先まで予約できるか | 最短・最長期間の調整 |
メール送信 | テスト予約でメールが届くか | SMTPサーバー設定の確認 |
意外と多いのが「営業時間の設定ミス」です。たとえば「9:00-18:00」のつもりが「21:00-18:00」になっていると、予約枠が全く表示されません。
2. メールが届かない問題の対処法
「予約確認メールが送信されない」というトラブルは、レンタルサーバーのメール設定が原因のことが多いです。
まず、WordPressの「設定」→「一般」で、メールアドレスが正しく設定されているか確認しましょう。次に、以下の手順で問題を切り分けます:
対処手順 | 確認方法 | 解決策 |
---|---|---|
1. テスト送信 | 管理画面からテストメール送信 | 基本的なメール機能の確認 |
2. 迷惑メール確認 | 受信側の迷惑メールフォルダ | ドメイン認証設定の追加 |
3. サーバー設定 | レンタルサーバーの管理画面 | SMTP認証の有効化 |
4. プラグイン確認 | 他のメール系プラグインとの競合 | 一時的な無効化テスト |
根本的な解決には、「WP Mail SMTP」などの専用プラグインを使って、より確実なメール送信設定にするのがおすすめです。
3. カレンダーの表示がおかしい時の直し方
「カレンダーのデザインが崩れている」「日付が正しく表示されない」という場合、多くはテーマとの相性問題です。
使用中のWordPressテーマによって、CSSが競合することがあります。
症状 | 原因 | 対処法 |
---|---|---|
日付が重なって表示される | CSS競合 | カスタムCSSで調整 |
ボタンが押せない | JavaScript競合 | テーマの更新確認 |
文字化けが発生 | 文字コード問題 | UTF-8設定の確認 |
スマホで表示崩れ | レスポンシブ対応不足 | モバイル用CSS追加 |
一時的な回避策として、WordPressの「外観」→「カスタマイズ」→「追加CSS」で、以下のようなスタイル調整を行うことができます:
/* Booking Calendar用のスタイル調整例 */
.wpbc-calendar {
max-width: 100%;
overflow-x: auto;
}
ただし、根本的な解決にはテーマ側の対応が必要な場合もあります。テーマ開発者への問い合わせも検討してみましょう。
まとめ
Booking Calendarを使えば、WordPress初心者でも本格的な予約システムを構築できます。重要なのは「完璧を目指さず、まず動く状態にする」こと。基本設定だけでも十分に実用的なシステムになります。
無料版でスタートして、ビジネスの成長に合わせて有料版へのアップグレードを検討するのが賢明なアプローチです。120万以上のサイトで実績があるプラグインだからこそ、安心して長期運用できる予約システムとして活用できるでしょう。
予約システムの導入は、お客様の利便性向上だけでなく、運営側の作業効率化にも大きく貢献します。電話対応の時間を他の業務に集中できるようになれば、サービス品質の向上にもつながるはずです。
