WordPressで記事を書いていて、気がついたらリンク切れが発生していた。そんな経験はありませんか？
実は、リンク切れはサイト運営者にとって厄介な問題です。読者がクリックしても「ページが見つかりません」と表示されてしまうと、せっかくの信頼も失ってしまいます。検索エンジンからの評価も下がってしまうんです。
でも安心してください。「Broken Link Checker」というプラグインを使えば、この問題を自動で解決できます。
このプラグインは、あなたのサイトにあるすべてのリンクを24時間体制で監視してくれる優れものです。まるで警備員のように、常にサイトを見回ってリンク切れを発見してくれます。
今回は、この便利なプラグインの使い方から設定方法まで、初心者の方でもわかりやすく解説していきます。たった数分の設定で、リンク切れの心配から解放されますよ。
リンク切れが起こる理由って実はこんなにある！
リンク切れって、なぜ起こるのでしょうか？実は、私たちが思っている以上に様々な原因があるんです。
1. 外部サイトのURL変更で突然アクセスできなくなる
一番多いのがこのパターンです。あなたが参考にしたサイトが、突然URLを変更してしまうケースです。
たとえば、企業のサイトリニューアルで「http://example.com/old-page」から「http://example.com/new-page」に変わってしまうことがあります。この場合、あなたのサイトから古いURLにリンクを張っていると、読者は404エラーページに飛ばされてしまいます。
これは自分では防げない問題なので、定期的なチェックが必要なんです。
2. 参考にしたページが削除されてしまう
次に多いのが、リンク先のページ自体が削除されてしまうケースです。
個人ブログを参考にしていたら、ブログ自体が閉鎖されてしまった。企業のプレスリリースページにリンクしていたら、古い情報として削除されてしまった。こんなことは日常茶飯事です。
特に個人が運営しているサイトは、突然閉鎖されることも多いので注意が必要です。
3. 自分で記事を書いているときのタイプミス
意外と見落としがちなのが、自分のタイプミスによるリンク切れです。
URLを手入力するときに「htps://」と「t」を抜かしてしまったり、「.com」を「.co」と間違えてしまったり。こうした小さなミスが、読者にとっては大きなストレスになってしまいます。
自分では気づきにくいからこそ、自動チェックツールが重要になってくるんです。
Broken Link Checkerって何？初心者でもわかる基本のキ
さて、ここでBroken Link Checkerの基本的な機能について説明しましょう。このプラグインがどんなに便利なのか、きっと驚くはずです。
1. リンク切れを24時間自動で見張ってくれる便利な相棒
Broken Link Checkerの最大の魅力は、なんといってもその自動監視機能です。
あなたが寝ている間も、仕事をしている間も、このプラグインは黙々とサイト内のすべてのリンクをチェックし続けています。まるで優秀な秘書のように、問題を発見したらすぐに報告してくれるんです。
設定した頻度で定期的にチェックを行うので、リンク切れが発生してから長時間放置されることがありません。これまで手作業で行っていた面倒な確認作業から、完全に解放されます。
2. 管理画面でエラーをお知らせしてくれる親切機能
リンク切れが見つかると、WordPress管理画面にわかりやすく表示されます。
ダッシュボードに「リンクエラーが○件見つかりました」といった通知が現れるので、見逃すことはありません。さらに、どの記事のどの部分でエラーが発生しているのかも、一目でわかるように整理されています。
メール通知機能もあるので、サイトを確認していないときでも、すぐに問題を知ることができます。
3. 手作業チェックから解放される時短効果
これまでリンクチェックを手作業で行っていた方なら、その大変さがよくわかるでしょう。
100記事、200記事と増えていくと、すべてのリンクを確認するだけで数時間かかってしまいます。しかも、外部サイトの変更は予測できないので、定期的にチェックし続ける必要があります。
Broken Link Checkerを導入すれば、この作業時間をまるごと他の重要な作業に回せるようになります。記事執筆やサイト改善により多くの時間を使えるようになるんです。
インストールは3分で完了！導入の流れをサクッと解説
それでは、実際にBroken Link Checkerをインストールしてみましょう。手順は驚くほど簡単です。
1. プラグイン新規追加から「Broken Link Checker」を検索
まず、WordPress管理画面にログインしてください。
左側のメニューから「プラグイン」→「新規追加」をクリックします。右上の検索ボックスに「Broken Link Checker」と入力して検索してください。
検索結果に表示されるプラグインの中から、Janis Elsts氏が開発した「Broken Link Checker」を見つけましょう。アイコンは青色の鎖のマークが特徴的です。
2. 今すぐインストール→有効化のワンツーパンチ
目当てのプラグインが見つかったら「今すぐインストール」ボタンをクリックします。
インストールが完了すると、ボタンが「有効化」に変わります。迷わずクリックして、プラグインを有効化してください。これでBroken Link Checkerが動き始めます。
たったこれだけの操作で、あなたのサイトにリンクチェック機能が追加されました。
3. 設定画面の場所を確認して準備完了
有効化が完了すると、管理画面の左メニューに「リンクエラー」という項目が追加されます。
また、「設定」メニューの中に「Link Checker」という項目も現れます。こちらが詳細設定を行う場所になります。
初回は自動的に全記事のリンクチェックが始まります。記事数が多いサイトの場合、数分から数時間かかることがありますが、これは初回のみなので心配ありません。
これだけ覚えておけばOK！基本設定のポイント4つ
インストールが完了したら、次は設定を最適化しましょう。初期設定のままでも使えますが、少し調整するだけでより快適に使えるようになります。
1. チェック頻度は168時間（1週間）に設定してサーバー負荷を軽減
設定画面で最初に確認したいのが、チェック頻度の設定です。
初期設定では72時間（3日）になっていることが多いのですが、これを168時間（1週間）に変更することをおすすめします。リンク切れは毎日発生するものではないので、週1回のチェックで十分です。
頻繁にチェックしすぎると、サーバーに負荷をかけてしまい、サイトの表示速度が遅くなる可能性があります。特に共有サーバーを使っている場合は注意が必要です。
| 設定項目 | 推奨値 | 理由 |
|---|---|---|
| チェック頻度 | 168時間（1週間） | サーバー負荷を軽減 |
| 同時チェック数 | 3-5個 | 安定した動作を確保 |
| タイムアウト時間 | 30秒 | 応答の遅いサイトにも対応 |
2. 打ち消し線表示をオンにしてリンク切れを目立たせる
「投稿」タブの設定で、「打ち消し線スタイル」にチェックを入れましょう。
この設定をオンにすると、リンク切れが発生したテキストに自動的に打ち消し線が表示されます。サイトを見ている読者にも「このリンクは現在利用できません」ということが一目でわかるようになります。
ただし、打ち消し線が表示されるのは一時的な措置です。できるだけ早く正しいリンクに修正するか、不要なリンクは削除するようにしましょう。
3. メール通知をオンにして見逃しを防ぐ
「通知」タブでメール通知の設定を行います。
新しいリンク切れが見つかったときに、登録したメールアドレスに自動で通知が届くように設定できます。毎日管理画面をチェックできない場合は、この機能を活用しましょう。
ただし、大量のリンク切れが一度に発生した場合、メールもたくさん届いてしまいます。「1時間に最大○通まで」といった制限も設定できるので、必要に応じて調整してください。
4. チェック対象のリンク種類を選んで効率アップ
「チェックするリンクの種類」という項目では、どの種類のリンクをチェックするかを選択できます。
デフォルトでは以下の項目がチェック対象になっています：
- 投稿内のHTMLリンク
- コメント内のHTMLリンク
- ブロガー風のリンク
- 画像ファイル
画像ファイルのチェックは意外と時間がかかるので、必要がなければオフにしても構いません。コメント欄を使っていないサイトなら、コメント内のリンクチェックも不要でしょう。
実際の使い方はこんなに簡単！リンク切れ対応の流れ
設定が完了したら、実際にリンク切れが見つかったときの対応方法を覚えておきましょう。操作はとてもシンプルです。
1. 管理画面でエラー通知を確認する
リンク切れが発見されると、WordPress管理画面のダッシュボードに通知が表示されます。
「リンクエラー」メニューをクリックすると、エラーの詳細一覧が表示されます。どの記事のどの部分でエラーが発生しているのか、エラーの種類は何なのかが一目でわかります。
よくあるエラーコードは以下の通りです：
| エラーコード | 意味 | 対処法 |
|---|---|---|
| 404 | ページが見つからない | URLの確認・修正 |
| 403 | アクセス禁止 | 代替URLを探す |
| 500 | サーバーエラー | 時間をおいて再確認 |
2. リンク先URLを直接編集で素早く修正
エラーが見つかったら、その場で修正することができます。
リンク切れリストの「URL」欄で、問題のあるURLをクリックしてください。小さな編集ボックスが表示されるので、正しいURLに修正できます。
記事編集画面を開く必要がないので、大量のリンク切れがあっても効率的に修正できます。「リンクの削除」ボタンを押せば、不要なリンクをそのまま削除することも可能です。
3. 再確認ボタンで修正完了をチェック
修正が完了したら「再確認」ボタンをクリックしましょう。
プラグインが修正されたリンクにアクセスして、問題が解決されているかを確認してくれます。正常にアクセスできれば、そのリンクはエラーリストから自動的に削除されます。
万が一、修正したのにまだエラーが表示される場合は、URLに入力ミスがないか再度確認してください。
よくあるトラブルと解決方法を知っておこう
Broken Link Checkerを使っていると、時々トラブルが発生することがあります。でも大丈夫。よくある問題と解決方法を知っておけば、慌てることはありません。
1. サーバー負荷が心配なときの高度な設定調整
「プラグインを導入したら、サイトが重くなった気がする」という声を聞くことがあります。
これは設定を調整することで改善できます。「高度」タブで以下の設定を変更してみてください：
まず「同時実行するHTTPリクエストの最大数」を「3」に設定します。デフォルトは「10」になっていることが多いのですが、これだと一度にたくさんのチェックを行うため、サーバーに負荷がかかってしまいます。
次に「各HTTPリクエスト間の遅延」を「5秒」に設定します。連続してリンクをチェックするのではなく、少し間隔を空けることで、サーバーへの負荷を分散できます。
2. 手動チェックで今すぐ確認したいときの操作方法
「新しい記事を公開したから、すぐにリンクをチェックしたい」という場合もあるでしょう。
このような時は「手動でチェック」機能を使います。「設定」→「Link Checker」→「状態」タブで「今すぐチェックを実行」ボタンをクリックしてください。
通常の自動チェックとは別に、即座にリンクチェックが始まります。記事数が少なければ、数分で結果が表示されます。
3. 特定のリンクを除外したいときの設定変更
「このリンクは切れていても問題ない」「毎回エラーになるけど削除したくない」というリンクがある場合もあります。
そんな時は「除外」機能を使いましょう。エラーリストでそのリンクの「除外」ボタンをクリックすると、今後チェック対象から外されます。
また、特定のドメイン全体を除外することも可能です。「設定」→「Link Checker」→「チェックするリンクの種類」で、除外したいドメインのパターンを指定できます。
まとめ
Broken Link Checkerは、WordPressサイト運営者にとって欠かせないプラグインです。自動でリンクチェックを行い、問題があればすぐに通知してくれる機能は、サイトの品質維持に大きく貢献してくれます。
導入から設定まで、決して難しい作業ではありません。今回ご紹介した手順に従えば、誰でも簡単に使い始めることができるでしょう。特に、チェック頻度を適切に設定し、メール通知を活用することで、効率的にサイトメンテナンスが行えるようになります。
リンク切れは放置すればするほど、読者の信頼失墜や検索エンジンからの評価低下につながります。ぜひBroken Link Checkerを活用して、常に健全なサイト状態を維持してください。あなたのサイトが、読者にとってより価値のある情報源となることを願っています。
