「WordPressサイトに絞り込み検索機能を付けたいけど、コードは書けない…」そんな悩みを抱えていませんか?実は、プログラミングの知識がなくても簡単に高機能な検索システムを作れるプラグインがあります。
VK Filter Search Proは、株式会社ベクトルが開発した絞り込み検索専用のプラグインです。不動産サイトやECサイトでよく見る「条件を指定して検索」機能を、ブロックエディターで簡単に実装できます。
今回は、このプラグインの特徴から実際の使い方まで、分かりやすく解説していきます。導入を検討している方はぜひ参考にしてください。
VK Filter Search Proってどんなプラグイン?まずは基本情報から知ろう
VK Filter Search Proは、WordPressサイトに複数条件での絞り込み検索機能を追加できるプラグインです。たとえば、不動産サイトなら「家賃」「間取り」「駅からの距離」といった複数の条件で物件を探せるようになります。
開発元は安心のベクトル社!Lightning テーマでおなじみ
開発しているのは、人気WordPressテーマ「Lightning」でおなじみの株式会社ベクトルです。2009年から WordPress関連事業を手がけている老舗企業なので、サポート体制も安心できます。
実は、ベクトル社は WordPress公式テーマも多数リリースしています。そのため、WordPressの仕組みを熟知した開発チームが作ったプラグインといえるでしょう。
項目 | 詳細 |
---|---|
開発会社 | 株式会社ベクトル |
設立年 | 2009年 |
主な事業 | WordPress関連サービス |
代表的な製品 | Lightningテーマ、各種プラグイン |
料金は31,900円の買い切り!月額じゃないから安心
VK Filter Search Proの価格は31,900円(税込)の買い切りタイプです。月額課金ではないため、一度購入すれば継続的な費用は発生しません。
ただし、この価格を見て「高い」と感じる方もいるでしょう。確かに無料プラグインと比べれば高額ですが、専門業者に開発を依頼すれば数十万円かかる機能です。そう考えると、コストパフォーマンスは悪くありません。
最新バージョンは無料でアップデート可能
購入後は、最新バージョンへのアップデートが無料で提供されます。セキュリティの更新やWordPress本体の仕様変更への対応も含まれているため、安心して長期利用できます。
現在の最新バージョンは定期的に更新されており、新機能の追加や不具合の修正も積極的に行われています。
アップデート項目 | 対応状況 |
---|---|
セキュリティ更新 | 無料対応 |
WordPress本体対応 | 無料対応 |
新機能追加 | 無料対応 |
不具合修正 | 無料対応 |
複数サイトで使える!GPLライセンスの魅力
VK Filter Search ProはGPLライセンスで提供されています。つまり、一度購入すれば複数のサイトで利用可能です。制限はありません。
たとえば、クライアント向けのWebサイト制作でも使用できます。制作会社にとっては、コストを抑えながら高機能なサイトを提供できる嬉しい仕組みです。
無料版との違いは?Pro版だけの特別な機能を見てみよう
実は、VK Filter Search Proには無料版も存在します。ただし、Pro版と比べると機能に大きな制限があります。本格的な絞り込み検索を実装するなら、Pro版の購入が現実的でしょう。
チェックボックスとラジオボタンが使える!選択方式が自由自在
無料版はプルダウンメニューのみですが、Pro版ではチェックボックスとラジオボタンも選択できます。これにより、ユーザーにとって使いやすい検索フォームを作成できます。
たとえば、複数選択を前提とする「設備・サービス」項目はチェックボックス、単一選択の「部屋数」はラジオボタンといった使い分けが可能です。
選択方式 | 無料版 | Pro版 | 適用例 |
---|---|---|---|
プルダウン | ○ | ○ | カテゴリー選択 |
チェックボックス | × | ○ | 複数の設備選択 |
ラジオボタン | × | ○ | 部屋数の選択 |
AND検索・OR検索を設定できる!検索精度をコントロール
Pro版では、各項目でAND検索とOR検索を選択できます。これは検索機能の核心部分といえるでしょう。
AND検索は「すべての条件を満たす」検索で、OR検索は「いずれかの条件を満たす」検索です。たとえば、タグ検索でOR検索を設定すると「グルメ OR 観光」のように複数タグのうちどれかに該当する記事を表示できます。
ラベル名を自由に変更!「カテゴリー」を「商品カテゴリー」に変更など
無料版では「カテゴリー」「タグ」といったWordPress標準の名称しか使えません。一方、Pro版では任意のラベル名に変更できます。
「カテゴリー」を「商品カテゴリー」に、「タグ」を「特徴」に変更するなど、サイトの内容に合わせたカスタマイズが可能です。これにより、ユーザーにとって分かりやすい検索フォームを作成できます。
カスタムフィールド検索に対応!値段や日付などの数値検索も
Pro版の最大の特徴は、カスタムフィールドでの検索に対応していることです。価格範囲や日付範囲など、数値データでの絞り込み検索が可能になります。
たとえば、不動産サイトなら「家賃5万円〜8万円」「築年数10年以内」といった条件検索ができます。ECサイトなら「価格1,000円〜3,000円」のような価格帯検索も実装可能です。
投稿日付検索と並び替え機能で検索結果をもっと便利に
Pro版では、投稿日付での検索と結果の並び替え機能も利用できます。「最近1ヶ月の投稿」や「人気順」「新着順」といった表示順の変更が可能です。
機能 | 無料版 | Pro版 | 活用例 |
---|---|---|---|
投稿日付検索 | × | ○ | 最近の記事のみ表示 |
並び替え機能 | × | ○ | 人気順・新着順切り替え |
表示件数変更 | × | ○ | 10件・20件・50件表示 |
どんな場面で活躍する?こんなサイトにピッタリ
VK Filter Search Proは、様々なジャンルのサイトで活用できます。特に、多くの情報から目的のものを見つけたいサイトには最適でしょう。
不動産サイト:家賃・間取り・駅近など複雑な条件で絞り込み
不動産サイトは、VK Filter Search Proが最も威力を発揮する分野です。家賃、間取り、駅からの距離、築年数など、複数の条件を組み合わせた検索が必要だからです。
実際に、多くの不動産会社がこのプラグインを導入しています。「家賃5万円〜8万円」「1K・1DK」「駅徒歩10分以内」といった条件を一度に指定できるため、ユーザーの物件探しが格段に楽になります。
ECサイト:価格帯・ブランド・色など多彩な商品検索
ECサイトでも、商品の絞り込み検索は重要な機能です。価格帯、ブランド、色、サイズなど、商品の属性で検索できれば購入率の向上が期待できます。
たとえば、アパレルサイトなら「価格3,000円〜5,000円」「ブランドA・B」「色は赤・青」といった複雑な条件検索も可能です。ユーザーが求める商品にたどり着きやすくなるでしょう。
求人サイト:職種・勤務地・給与など求職者の細かいニーズに対応
求人サイトでは、職種、勤務地、給与、雇用形態など、様々な条件での検索が求められます。求職者は自分の希望に合う求人を効率的に探したいからです。
VK Filter Search Proなら「営業職」「東京都内」「月給25万円以上」「正社員」といった複数条件での検索が簡単に実装できます。求職者にとって使いやすい求人検索システムが完成します。
飲食店検索:エリア・ジャンル・予算で理想のお店探し
グルメサイトや飲食店検索サイトでも活用できます。エリア、料理ジャンル、予算、営業時間など、お店選びに必要な条件で絞り込み検索が可能です。
「渋谷エリア」「イタリアン・フレンチ」「予算3,000円〜5,000円」「22時以降営業」といった詳細な条件検索により、ユーザーの理想のお店を見つけやすくなります。
サイトタイプ | 主な検索条件 | 効果 |
---|---|---|
不動産 | 家賃・間取り・立地・築年数 | 物件探しの効率化 |
EC | 価格・ブランド・色・サイズ | 購入率向上 |
求人 | 職種・勤務地・給与・雇用形態 | マッチング率向上 |
グルメ | エリア・ジャンル・予算・営業時間 | 来店率向上 |
設置は本当に簡単?ノーコードで作れるって本当
VK Filter Search Proの最大の魅力は、コーディング知識が不要な点です。WordPress標準のブロックエディターを使って、誰でも簡単に絞り込み検索フォームを作成できます。
ブロックエディターでサクッと設置!コードは一切不要
プラグインを有効化すると、ブロックエディター内に専用のブロックが追加されます。このブロックを配置して、表示したい項目を選択するだけで検索フォームが完成します。
HTMLやPHPといった専門的なコードを書く必要はありません。まるでパズルのピースを組み合わせるような感覚で、高機能な検索システムが作れます。
絞り込み項目は何個でも追加OK!制限なしが嬉しい
検索項目の数に制限はありません。カテゴリー、タグ、カスタムタクソノミー、カスタムフィールドなど、必要な項目をいくつでも追加できます。
ただし、項目が多すぎるとユーザーが混乱する可能性があります。サイトの性質に応じて、適切な数の項目に絞ることをおすすめします。
設定項目 | 制限 | 推奨数 |
---|---|---|
検索項目数 | なし | 5〜8項目 |
選択肢数 | なし | 項目あたり10〜15個 |
表示形式 | 3種類 | サイト特性に合わせて選択 |
カスタム投稿タイプやタクソノミーにも対応
WordPress標準の投稿・固定ページだけでなく、カスタム投稿タイプやカスタムタクソノミーでも検索できます。これにより、どんなサイト構造でも柔軟に対応可能です。
たとえば、「商品」というカスタム投稿タイプに「ブランド」「カテゴリー」というカスタムタクソノミーを設定していても、問題なく検索フォームを作成できます。
デモサイトで実際の動きを確認してから購入できる
購入前に、公式サイトのデモで実際の動作を確認できます。どのような検索フォームが作れるのか、実際に操作して体験可能です。
デモサイトでは、不動産検索を模した絞り込み機能が体験できます。価格帯や間取りでの検索を実際に試してみると、プラグインの実力がよく分かるでしょう。
実際に使った人の評判は?メリット・デメリットを正直に
VK Filter Search Proの評判を調べてみると、概ね高評価を得ています。ただし、いくつかの注意点も指摘されているため、両面から検討することが大切です。
良かった点:直感的な操作で専門知識不要
多くのユーザーが評価しているのは、操作の簡単さです。「コードが書けなくても高機能な検索フォームが作れる」「設定画面が分かりやすい」といった声が多数見られます。
実際に、WordPressの基本的な操作ができれば、誰でも検索フォームを作成できます。専門的な知識や経験は必要ありません。
良かった点:検索結果の表示も自動で美しく
検索結果の表示についても好評です。検索フォームだけでなく、結果一覧のデザインも自動で整えられるため、見た目の良いページが完成します。
カード型レイアウトやリスト型レイアウトなど、複数のテンプレートから選択可能です。サイトのデザインに合わせて調整できる点も評価されています。
気になった点:31,900円という価格設定
一方で、価格については賛否両論です。「機能を考えれば妥当」という意見もあれば、「個人サイトには高すぎる」という声もあります。
確かに、趣味のブログや小規模なサイトには負担の大きい金額でしょう。ただし、ビジネス用途や収益サイトであれば、投資効果は十分期待できます。
気になった点:テーマによっては表示が崩れることも
一部のテーマでは、デザインが崩れる場合があります。特に、独自のCSSを大幅に適用しているテーマでは注意が必要です。
この問題は、CSSの調整で解決できることが多いです。ただし、CSS知識が必要になるため、初心者には少し敷居が高いかもしれません。
評価項目 | 評価 | 詳細 |
---|---|---|
操作性 | ★★★★★ | 直感的で分かりやすい |
機能性 | ★★★★★ | 必要十分な機能を搭載 |
コスパ | ★★★☆☆ | 価格は高めだが機能充実 |
互換性 | ★★★★☆ | 大部分のテーマで問題なし |
他の絞り込み検索プラグインとの比較は?
絞り込み検索機能を実装する方法は、VK Filter Search Pro以外にもいくつかあります。代表的な選択肢と比較してみましょう。
無料プラグインとの機能差をチェック
WordPress.orgには、いくつかの無料絞り込み検索プラグインがあります。ただし、機能面では大きな違いがあります。
無料プラグインの多くは、基本的な絞り込み機能のみを提供しています。カスタムフィールドでの検索や、複雑な条件設定には対応していないことが一般的です。
本格的なECサイトや不動産サイトを運営するなら、やはり有料プラグインの検討が必要でしょう。
GENSENテーマとのコスト比較
絞り込み検索機能が標準搭載されたWordPressテーマ「GENSEN」も人気の選択肢です。価格は39,800円(税込)となっています。
GENSENはテーマとプラグインがセットになった商品です。一方、VK Filter Search Proはプラグインのみの価格です。既存のテーマを変更したくない場合は、プラグインの方が適しているでしょう。
商品 | 価格 | 内容 | 向いているケース |
---|---|---|---|
GENSEN | 39,800円 | テーマ+検索機能 | サイト全体のリニューアル |
VK Filter Search Pro | 31,900円 | 検索機能のみ | 既存テーマを維持 |
開発・サポート体制の違い
VK Filter Search Proは、WordPressの専門企業である株式会社ベクトルが開発しています。国内企業による日本語サポートが受けられる点は大きなメリットです。
海外製の類似プラグインもありますが、サポートは英語のみの場合が多いです。また、日本のWebサイト特有の要件に対する理解度も異なります。
将来性と更新頻度の安心感
プラグインを選ぶ際は、長期的な運用を考慮することが重要です。VK Filter Search Proは、定期的なアップデートが継続されており、WordPress本体の更新にも迅速に対応しています。
開発会社のベクトル社も安定した経営を続けているため、突然のサポート終了といったリスクは低いと考えられます。
導入前に知っておきたい注意点とコツ
VK Filter Search Proの導入を成功させるために、事前に確認しておきたいポイントをまとめました。
無料版で基本機能を試してからPro版を検討しよう
いきなりPro版を購入するのではなく、まず無料版で基本的な動作を確認することをおすすめします。サイトのテーマとの相性や、基本的な操作感を把握できます。
無料版でも、プルダウンメニューでの絞り込み検索は実装できます。シンプルな検索機能で十分な場合は、無料版で済ませることも可能です。
サイトのテーマとの相性を事前にチェック
使用中のテーマとの互換性は重要なポイントです。特に、以下のような場合は注意が必要です:
- 大幅にカスタマイズされたテーマを使用している
- 古いバージョンのテーマを使用している
- 独自のCSSフレームワークを使用している
可能であれば、テスト環境で動作確認を行ってから本番サイトに導入しましょう。
検索対象のデータ量と想定ユーザー数を考慮
大量のデータを扱うサイトでは、検索処理に時間がかかる場合があります。投稿数が数千件を超える場合は、サーバーのスペックやキャッシュ設定も合わせて検討が必要です。
また、同時アクセス数が多いサイトでは、検索機能がサーバーの負荷となる可能性もあります。事前にパフォーマンステストを実施することをおすすめします。
CSSカスタマイズでデザインを調整する方法
デフォルトのデザインが気に入らない場合は、CSSでカスタマイズ可能です。プラグインには専用のCSSクラスが用意されているため、比較的簡単にスタイルを変更できます。
ただし、CSSの知識は必要になります。自信がない場合は、Web制作の専門家に依頼することも検討しましょう。
チェック項目 | 確認方法 | 対処法 |
---|---|---|
テーマ互換性 | 無料版で動作確認 | CSS調整またはテーマ変更 |
サーバー負荷 | パフォーマンステスト | サーバースペック向上 |
デザイン調整 | デモサイト確認 | CSS知識または外注 |
まとめ
VK Filter Search Proは、WordPressサイトに本格的な絞り込み検索機能を実装できる優秀なプラグインです。31,900円という価格は決して安くありませんが、その分充実した機能と安定したサポート体制を提供しています。
特に、不動産サイトやECサイト、求人サイトなど、多数の情報を扱うWebサイトでは絶大な効果を発揮するでしょう。ユーザビリティの向上により、サイトの価値を大きく高めることができます。
導入を検討している方は、まず無料版で基本機能を試してみることをおすすめします。実際に触ってみることで、自分のサイトにとって本当に必要な機能かどうかが判断できるはずです。高機能な検索システムで、あなたのサイトをワンランク上のレベルに押し上げてみませんか?
