WordPressで記事を書いている方、実は知らないうちにデータベースがパンパンに膨れ上がっているかもしれません。その原因は「リビジョン」という機能にあります。
記事を更新するたびに自動で作られる変更履歴が、どんどん蓄積されていくからです。たとえば、1つの記事で10回編集すると、10個のリビジョンがデータベースに保存されます。記事数が100個なら、なんと1000個のリビジョンが眠っていることも。
今回紹介するWP Revision Controlは、このリビジョン数を自由に制御できる便利なプラグインです。データベースの軽量化はもちろん、サイト表示速度の向上にもつながる優れものなんです。
ユーザーみんな知らない!WordPressのリビジョンってどんどん増える仕組み
実はWordPressには、記事の変更履歴を自動保存する機能が標準で搭載されています。これが「リビジョン」と呼ばれる機能です。
作成者は海外のデベロッパー!日本語でも安心使える
WP Revision Controlの開発者について、詳しい情報をまとめてみました。
項目 | 詳細 |
---|---|
プラグイン名 | WP Revisions Control |
作成者 | Dario Curvino |
配布場所 | WordPress公式プラグインディレクトリ |
対応言語 | 英語・日本語対応 |
ライセンス | GPL v2以降 |
海外のデベロッパーが開発していますが、設定画面は日本語に対応しています。そのため、英語が苦手な方でも安心して使えるのが嬉しいポイントです。
料金は完全無料!WordPressの公式プラグインディレクトリで配布中
気になる料金についても確認してみましょう。
料金プラン | 価格 | 機能制限 |
---|---|---|
基本版 | 完全無料 | 制限なし |
プレミアム版 | なし | – |
企業向けプラン | なし | – |
WP Revision Controlは完全無料で利用できます。有料版やプレミアム機能はありません。WordPress公式プラグインディレクトリで配布されているため、安全性も保証されています。
現在のバージョンは1.4.3!毎年更新で安心
プラグインの基本情報も整理しておきましょう。
項目 | 詳細 |
---|---|
現在のバージョン | 1.4.3 |
最終更新日 | 2025年7月 |
対応WordPressバージョン | 3.6以降 |
アクティブインストール数 | 100万以上 |
ユーザー評価 | 4.5/5.0 |
定期的にアップデートが行われているため、最新のWordPressでも安心して使えます。100万を超えるサイトで利用されている実績も安心材料の一つです。
データベースが太る原因って、実は記事を書くたびに作られるアレだった!
WordPressのデータベースが重くなる最大の原因は、知らないうちに溜まっていくリビジョンです。この仕組みを理解すると、なぜWP Revision Controlが必要なのかがよく分かります。
リビジョンが増えすぎる3つの原因
WordPressでリビジョンが大量に作られる原因は主に3つあります。
原因 | 詳細 | 影響度 |
---|---|---|
自動保存機能 | 60秒ごとに自動でリビジョンを作成 | 高 |
頻繁な編集作業 | 記事の修正・更新のたびにリビジョン追加 | 高 |
デフォルト設定 | リビジョン数に制限なし(無制限保存) | 最高 |
たとえば、1つの記事を1時間かけて編集すると、自動保存だけで60個のリビジョンができてしまいます。さらに手動保存も加わると、あっという間に100個を超えることも珍しくありません。
膨大なデータがWordPressを重くする理由
リビジョンが増えすぎると、具体的にどんな問題が起こるのでしょうか。
問題 | 症状 | 原因 |
---|---|---|
データベース肥大化 | ファイルサイズが数GB単位で増加 | リビジョンデータの蓄積 |
管理画面の動作低下 | 記事一覧の表示が遅くなる | データベース検索の時間増加 |
バックアップ時間の延長 | 数時間かかることも | 処理するデータ量の増加 |
実際に、500記事のサイトでリビジョンを放置していたら、データベースサイズが5GBを超えたという事例もあります。これは通常の10倍以上の容量です。
放置すると起こる3つの問題
リビジョンを放置し続けると、以下のような深刻な問題が発生します。
まず、サイト表示速度が著しく低下します。データベースへのアクセスが遅くなるため、ページの読み込みに時間がかかるようになります。
次に、サーバー容量を圧迫します。レンタルサーバーの容量制限に引っかかり、追加料金が発生することもあります。
最後に、検索エンジンからの評価が下がる可能性があります。サイト速度は検索順位に影響するため、SEO対策の観点からも見過ごせません。
WP Revision Controlでできる便利な機能を一気見せ!
WP Revision Controlには、リビジョン管理に必要な機能がすべて揃っています。どんな機能があるのか、詳しく見てみましょう。
投稿タイプ別にリビジョン数を細かく設定できる
このプラグインの最大の特徴は、投稿タイプごとに異なるリビジョン数を設定できることです。
投稿タイプ | 推奨設定数 | 理由 |
---|---|---|
投稿記事 | 3-5個 | 頻繁に更新するため適度な履歴が必要 |
固定ページ | 2-3個 | 更新頻度が低いため少なめでOK |
カスタム投稿 | 用途に応じて | コンテンツの性質で判断 |
たとえば、ブログ記事は頻繁に修正するので5個程度、会社概要などの固定ページは滅多に変更しないので2個程度といった具合に、柔軟に設定できます。
記事ごとの個別設定もラクラク
さらに便利なのが、記事単位での個別設定機能です。
設定レベル | 優先度 | 適用範囲 |
---|---|---|
記事個別設定 | 最高 | 特定の記事のみ |
投稿タイプ設定 | 中 | 同じ投稿タイプ全体 |
全体設定 | 最低 | サイト全体のデフォルト |
重要な記事だけリビジョン数を多めに設定したり、逆に一時的なお知らせページはリビジョンを保存しないといった使い分けができます。
既存のリビジョンまで削除できちゃう
プラグインを導入する前に溜まっていたリビジョンも、まとめて削除できます。
削除オプション | 対象 | 効果 |
---|---|---|
設定数を超える分のみ | 古いリビジョン | データベース軽量化 |
特定期間のもの | 指定した期間のリビジョン | 細かい調整が可能 |
全リビジョン | すべてのリビジョン | 最大限の軽量化 |
既に数千個のリビジョンが溜まっているサイトでも、一括削除で一気にスッキリできます。ただし、削除前には必ずバックアップを取っておきましょう。
初心者でも迷わない!WP Revision Controlの始め方
プラグインの導入は驚くほど簡単です。WordPressの管理画面から数クリックで完了します。
プラグインの新規追加で検索するだけ
まずはプラグインのインストールから始めましょう。
手順 | 操作 | 注意点 |
---|---|---|
1 | 管理画面の「プラグイン」→「新規追加」 | 管理者権限が必要 |
2 | 検索欄に「WP Revision Control」を入力 | 正確な名前で検索 |
3 | 該当プラグインの「今すぐインストール」 | 作者名も確認 |
検索結果には似たような名前のプラグインも表示されます。作者名が「Dario Curvino」になっているものを選ぶのが確実です。
インストール後の有効化は1クリック
インストールが完了したら、次は有効化の作業です。
ステップ | 画面表示 | 所要時間 |
---|---|---|
インストール完了 | 「有効化」ボタンが表示 | 即座 |
有効化クリック | 「プラグインを有効化しました」 | 1秒程度 |
設定画面確認 | 「設定」→「投稿設定」に項目追加 | – |
有効化が完了すると、WordPressの「設定」メニューに新しい項目が追加されます。これでプラグインが正常に動作している証拠です。
特別な設定は一切不要で即使える
WP Revision Controlの素晴らしいところは、複雑な初期設定が不要な点です。
初期状態 | 動作 | 効果 |
---|---|---|
デフォルト設定 | リビジョン数3個に自動設定 | 即座にデータベース軽量化 |
全投稿タイプ対応 | 投稿・固定ページ・カスタム投稿すべて | 包括的な管理 |
既存記事にも適用 | 新規・既存関係なく制御開始 | すぐに効果を実感 |
プラグインを有効化した瞬間から、新しく作られるリビジョンは自動的に制限されます。面倒な設定作業に時間を取られることがありません。
「設定」→「投稿設定」で完了!基本的な使い方
WP Revision Controlの設定は、WordPressの標準設定画面から行います。直感的で分かりやすいインターフェースが特徴です。
投稿のリビジョン数を制限する方法
投稿記事のリビジョン数設定から始めてみましょう。
設定項目 | 推奨値 | 理由 |
---|---|---|
投稿のリビジョン数 | 3-5個 | バランスが良い |
自動保存間隔 | デフォルト | WordPressの標準設定に合わせる |
リビジョン比較表示 | 有効 | 変更箇所の確認に便利 |
設定画面で「投稿のリビジョン数」という項目を見つけて、任意の数字を入力します。空欄のままだとリビジョンは無制限に保存されるので、必ず数字を入れておきましょう。
固定ページも同じ手順で設定
固定ページのリビジョン設定も同様に行えます。
ページタイプ | 推奨リビジョン数 | 設定理由 |
---|---|---|
会社概要 | 2個 | 更新頻度が低い |
お問い合わせ | 1個 | ほとんど変更しない |
サービス紹介 | 3個 | 時々更新する |
固定ページは投稿記事ほど頻繁に更新しないため、少なめの設定で十分です。特に、会社概要やプライバシーポリシーなどは年に数回しか変更しないので、2個程度に設定しておけば問題ありません。
おすすめは3〜5個!適切な保存数の決め方
リビジョン数の設定で迷ったときの目安をまとめました。
コンテンツの性質 | 推奨数 | 判断基準 |
---|---|---|
頻繁に更新する記事 | 5個 | 編集履歴をしっかり残したい |
普通のブログ記事 | 3個 | バランス重視 |
更新頻度の低いページ | 2個 | 最小限の履歴保持 |
一時的なお知らせ | 1個 | ほぼ履歴不要 |
実は、3個もあれば十分なケースがほとんどです。それ以上に設定しても、実際に古いリビジョンを確認することは滅多にありません。迷ったら3個に設定しておけば間違いないでしょう。
もっと細かく調整したい人向け!記事ごとの個別設定
WP Revision Controlには、記事単位で個別にリビジョン数を設定できる高度な機能も搭載されています。
記事編集画面の右サイドバーにある設定ボックス
個別設定は記事の編集画面から行います。
設定場所 | 項目名 | 表示条件 |
---|---|---|
右サイドバー | 「リビジョン設定」ボックス | プラグイン有効化後 |
入力欄 | 「この記事のリビジョン数」 | 新規・既存問わず |
保存方法 | 記事の更新と同時 | 特別な操作不要 |
記事編集画面を開くと、右側のサイドバーに「リビジョン設定」という小さなボックスが表示されます。ここに数字を入力するだけで、その記事だけ個別の設定が可能です。
空欄にしておけば全体設定を適用
個別設定を使わない場合の動作も理解しておきましょう。
入力状態 | 適用される設定 | 優先順位 |
---|---|---|
数字を入力 | 記事個別設定 | 最高 |
空欄のまま | 投稿タイプ設定 | 標準 |
無効化した場合 | WordPressデフォルト | 最低 |
入力欄を空欄のままにしておけば、自動的に全体設定が適用されます。つまり、特別な事情がない限り、個別設定を使う必要はありません。
特定の記事だけ多めに保存する活用法
個別設定が威力を発揮するシーンをご紹介します。
活用シーン | 設定例 | 効果 |
---|---|---|
重要な商品紹介記事 | 10個 | 詳細な編集履歴を保持 |
定期更新するランキング記事 | 7個 | 過去データとの比較が可能 |
一時的なキャンペーンページ | 0個 | リビジョン保存を完全停止 |
たとえば、売上に直結する重要な商品紹介記事だけ10個に設定し、他の記事は3個に設定するといった使い分けができます。これにより、必要な記事の履歴はしっかり残しつつ、全体のデータベースは軽量に保てます。
他のプラグインとの違いって何?比較してみた結果
リビジョン管理プラグインは他にもいくつか存在します。WP Revision Controlとの違いを比較してみましょう。
Revision Controlとの3つの違い
似た名前の「Revision Control」というプラグインとの比較です。
項目 | WP Revision Control | Revision Control |
---|---|---|
更新頻度 | 年1-2回定期更新 | 更新停止中 |
日本語対応 | 完全対応 | 部分的 |
個別記事設定 | 対応 | 非対応 |
使いやすさ | 直感的 | やや複雑 |
安定性 | 高い | 不安定な場合あり |
最も大きな違いは更新頻度です。WP Revision Controlは定期的にアップデートされているため、最新のWordPressでも安心して使えます。一方、Revision Controlは更新が停止しており、将来的な互換性に不安があります。
WP-Optimizeとの使い分け方法
多機能な最適化プラグイン「WP-Optimize」との比較も見てみましょう。
機能 | WP Revision Control | WP-Optimize |
---|---|---|
リビジョン制限 | 専門特化 | 一機能として搭載 |
データベース最適化 | なし | 包括的に対応 |
キャッシュ機能 | なし | 搭載 |
画像最適化 | なし | 搭載 |
操作の複雑さ | シンプル | やや複雑 |
動作の軽さ | 軽量 | 重い場合あり |
WP-Optimizeは多機能ですが、その分設定が複雑になりがちです。リビジョン管理だけに特化したいなら、WP Revision Controlの方が扱いやすいでしょう。
更新頻度とサポート体制で選ぶポイント
プラグイン選びで重要な判断基準をまとめました。
判断基準 | 重要度 | チェックポイント |
---|---|---|
最終更新日 | 最高 | 1年以内の更新があるか |
WordPressバージョン対応 | 高 | 最新版で動作確認済みか |
ユーザー評価 | 中 | 4.0以上の評価があるか |
アクティブインストール数 | 中 | 10万以上の実績があるか |
日本語サポート | 低 | 設定画面が日本語か |
WP Revision Controlは全ての基準をクリアしているため、安心して長期利用できます。特に、定期的な更新が行われている点は、セキュリティ面でも重要なポイントです。
データベースがスッキリ軽くなる!導入後の効果
WP Revision Controlを導入すると、具体的にどのような効果が期待できるのでしょうか。実際の改善例を見てみましょう。
ページ表示速度が改善される理由
データベースの軽量化は、直接的にサイト速度の向上につながります。
改善要因 | 効果 | 体感できる変化 |
---|---|---|
データベースクエリの高速化 | 0.5-2秒の短縮 | ページ読み込みが快適に |
管理画面の応答速度向上 | 記事一覧表示が高速化 | 作業効率アップ |
サーバー負荷軽減 | 同時アクセス処理能力向上 | アクセス集中時も安定 |
実際に、リビジョンを5000個から300個に削減したサイトで、ページ表示速度が1.5秒改善されたという事例もあります。特に記事数の多いサイトほど、効果を実感しやすいでしょう。
サーバー容量の節約効果
データベース容量の削減は、サーバー費用の節約にもつながります。
サイト規模 | 削減前容量 | 削減後容量 | 節約効果 |
---|---|---|---|
小規模サイト(50記事) | 50MB | 15MB | 70%削減 |
中規模サイト(500記事) | 500MB | 150MB | 70%削減 |
大規模サイト(5000記事) | 5GB | 1.5GB | 70%削減 |
リビジョン数を3個に制限するだけで、データベース容量を約70%削減できます。レンタルサーバーの容量制限に悩んでいる方には、特に大きなメリットとなるでしょう。
バックアップ時間の短縮も期待できる
データベースのサイズ削減は、バックアップ作業の効率化にも貢献します。
バックアップ対象 | 改善前 | 改善後 | 短縮率 |
---|---|---|---|
データベースのみ | 30分 | 10分 | 67%短縮 |
サイト全体 | 2時間 | 1.5時間 | 25%短縮 |
復元作業 | 45分 | 15分 | 67%短縮 |
特に大きなサイトでは、バックアップ時間の短縮効果が顕著に現れます。毎日自動バックアップを取っているサイトなら、サーバー負荷の軽減にもつながります。
まとめ
WP Revision Controlは、WordPressサイトの健康維持に欠かせないプラグインです。設定は驚くほど簡単で、プラグインを有効化するだけで即座に効果を実感できます。
データベースの軽量化によって、サイト表示速度の向上やサーバー容量の節約など、多方面でのメリットを得られるのが魅力です。特に記事数の多いサイトや、頻繁に更新を行うサイトでは、導入効果が大きく現れるでしょう。
無料で利用でき、日本語にも対応している点を考えると、導入しない理由が見つかりません。WordPressサイトを運営している方は、ぜひ一度試してみてください。きっとその効果に驚かれるはずです。