WordPressの記事を書いていて「もう少し見栄えが良くしたいな」と思ったことはありませんか。実は、VK Blocksというプラグインを使えば、HTMLやCSSの知識がなくても魅力的なデザインが簡単に作れます。
このプラグインは、日本の会社が開発したもので、日本人が使いやすいように設計されています。無料版でも十分実用的な機能が揃っており、WordPress初心者でも安心して使えます。今回は、VK Blocksの基本情報から実際の使い方まで、分かりやすく解説していきます。
VK Blocks基本情報と知っておきたいポイント
1. VK Blocksって結局何なの?
VK Blocksは、WordPressのブロックエディタ(Gutenberg)に新しいブロックを追加するプラグインです。通常のWordPressでは、段落や画像、見出しといった基本的なブロックしか使えません。しかし、VK Blocksを導入すると、吹き出しやアラート、FAQなど30種類以上の便利なブロックが追加されます。
たとえば、注意書きを目立たせたいときに使うアラートブロックや、会話形式で説明したいときの吹き出しブロックなどがあります。これまでHTMLコードを書かなければできなかった装飾が、マウスクリックだけで簡単にできるようになります。
実は、このプラグインは日本の株式会社ベクトルが開発しており、日本語での情報も豊富です。そのため、英語の説明が分からなくて困るということがありません。
2. 作った会社と料金の仕組みをサクッと確認
VK Blocksについて、まず基本情報を整理してみましょう。
項目 | 詳細 |
---|---|
開発会社 | 株式会社ベクトル(Vektor,Inc.) |
料金 | 無料版あり / Pro版:年額9,900円 |
対応バージョン | WordPress 5.0以上 |
最新バージョン | 1.87.0(2025年8月時点) |
インストール数 | 500,000以上のサイトで利用 |
日本語対応 | 完全対応 |
ここで注目したいのは、無料版でも充実した機能が使える点です。多くのプラグインが基本機能すら有料という中で、VK Blocksは無料でも十分実用的です。
3. 無料版と有料版の違い、これだけは押さえておこう
VK BlocksにはFree版とPro版があります。まずは、それぞれの違いを表で確認してみましょう。
機能 | Free版 | Pro版 |
---|---|---|
基本ブロック数 | 20種類以上 | 30種類以上 |
アラートブロック | ○ | ○ |
吹き出しブロック | ○ | ○ |
FAQブロック | ○ | ○ |
目次ブロック | × | ○ |
アニメーション | × | ○ |
カードブロック | × | ○ |
技術サポート | コミュニティ | メール・チャット |
無料版でも、ブログ運営に必要な基本的なブロックは全て使えます。ただし、Pro版にすると目次の自動生成やアニメーション効果など、より高度な機能が利用できます。
実は、多くの人が無料版から始めて、必要性を感じてからPro版にアップグレードしています。まずは無料版で試してみるのがおすすめです。
VK Blocksの魅力的な機能を見てみよう
1. HTMLコードなしで装飾できる仕組み
VK Blocksの最大の魅力は、プログラミング知識が一切不要な点です。通常、ウェブサイトで見栄えの良いデザインを作るには、HTMLやCSSというコードを書く必要があります。しかし、VK Blocksなら、マウスでクリックするだけで高品質なデザインが作れます。
たとえば、重要な情報を目立たせたいとき、以前なら以下のようなHTMLコードを書く必要がありました。
<div class="alert alert-warning">
<p>この情報は重要です!</p>
</div>
しかし、VK Blocksのアラートブロックを使えば、ブロック一覧から「アラート」を選んで文章を入力するだけです。背景色やアイコンの選択も、設定画面で簡単に変更できます。
ここで注意したいのは、一度VK Blocksで作った装飾は、プラグインを無効化すると表示されなくなる点です。そのため、サイト作成の初期段階で導入することをおすすめします。
2. 使えるブロックの種類一覧
VK Blocksで使えるブロックの種類は豊富です。主要なブロックを分類別に整理してみましょう。
カテゴリ | ブロック名 | 用途 |
---|---|---|
装飾系 | アラートブロック | 注意書きや重要情報 |
枠線ボックス | 情報の整理・強調 | |
吹き出しブロック | 会話形式の表現 | |
コンテンツ系 | FAQブロック | よくある質問 |
ステップブロック | 手順の説明 | |
タイムラインブロック | 時系列の説明 | |
ナビゲーション | 目次ブロック(Pro版) | 記事内リンク |
パンくずリスト | サイト内の位置表示 |
実は、これらのブロックは全て日本語環境での使用を前提に設計されています。そのため、海外製プラグインでよくある「日本語フォントが汚い」「レイアウトが崩れる」といった問題がありません。
3. 初心者でも安心な操作の簡単さ
VK Blocksの操作は、WordPressの標準ブロックと同じ感覚で使えます。記事編集画面で「ブロックを追加」をクリックすると、VK Blocksのブロック一覧が表示されます。
操作の流れは以下の通りです。
ステップ | 操作内容 |
---|---|
1 | 記事編集画面で「+」ボタンをクリック |
2 | 「VK Blocks」カテゴリを選択 |
3 | 使いたいブロックをクリック |
4 | 設定画面で色やスタイルを調整 |
5 | 文章を入力して完成 |
ここで重要なのは、設定項目が最小限に絞られている点です。選択肢が多すぎると初心者は迷ってしまいますが、VK Blocksは必要な設定だけに限定されています。
また、各ブロックにはプレビュー機能があるため、実際の表示を確認しながら調整できます。これにより「思っていた仕上がりと違う」という失敗を避けられます。
VK Blocksのインストールと初期設定
1. WordPress管理画面からサクッとインストール
VK Blocksのインストールは、他のWordPressプラグインと全く同じ手順です。特別な知識や設定は一切必要ありません。
具体的な手順を表にまとめてみましょう。
ステップ | 操作 | 注意点 |
---|---|---|
1 | WordPress管理画面にログイン | 管理者権限が必要 |
2 | 「プラグイン」→「新規追加」をクリック | – |
3 | 検索欄に「VK Blocks」と入力 | 正確に入力 |
4 | 「今すぐインストール」をクリック | ダウンロード開始 |
5 | 「有効化」をクリック | これで使用開始 |
インストール時間は、通常1分程度です。インターネット回線が遅い場合でも、5分以内には完了します。
ただし、インストール前にWordPressとテーマが最新版になっているか確認しておきましょう。古いバージョンだと、一部の機能が正常に動作しない場合があります。
2. 有効化後にすぐ使えるブロック一覧
VK Blocksを有効化すると、記事編集画面のブロック一覧に新しいカテゴリが追加されます。すぐに使える主要ブロックは以下の通りです。
ブロック名 | できること | 使用場面 |
---|---|---|
アラート | 注意喚起の表示 | 重要な告知 |
吹き出し | 会話形式の表現 | 対話シーン |
アコーディオン | 開閉式の説明 | FAQ作成 |
区切り線 | セクションの分割 | 記事の整理 |
ボタン | リンクボタンの作成 | 誘導・案内 |
実は、有効化と同時に既存の記事でも使用できます。新規記事を作成する必要はありません。
ここで便利なのが、各ブロックにサンプルテキストが入力済みな点です。そのため「どんな風に表示されるか分からない」という心配がありません。サンプルを見ながら、自分の用途に合わせて調整できます。
3. Lightning テーマとの相性が抜群な理由
VK Blocksは、同じ会社が開発しているLightningテーマと組み合わせると、さらに効果を発揮します。これには技術的な理由があります。
相性が良い理由を整理してみましょう。
項目 | メリット |
---|---|
デザイン統一 | テーマとブロックのデザインが一致 |
動作速度 | 最適化により高速表示 |
トラブル回避 | 同一開発元で問題が起きにくい |
アップデート | 同期したバージョンアップ |
たとえば、他社テーマでVK Blocksを使うと、フォントサイズや色味が微妙に合わない場合があります。しかし、Lightningテーマなら完璧に調和したデザインになります。
ただし、他のテーマでも基本機能は問題なく動作します。現在使用中のテーマがある場合は、まずそのまま試してみることをおすすめします。
人気ブロックの使い方をマスターしよう
1. アラートブロックで注意書きを目立たせる
アラートブロックは、VK Blocksの中でも特に利用頻度が高いブロックです。重要な情報を読者に確実に伝えたいときに威力を発揮します。
アラートブロックの設定項目を見てみましょう。
設定項目 | 選択肢 | 使用例 |
---|---|---|
スタイル | success, info, warning, danger | 情報の種類に応じて選択 |
アイコン | チェック、感嘆符、×など | 視覚的な強調 |
背景色 | 薄い色から濃い色まで | サイトカラーに合わせて調整 |
実際の使用例を挙げると、商品紹介記事で「在庫限り」という情報を伝える場合、warning(警告)スタイルで感嘆符アイコンを使うと効果的です。
ここで注意したいのは、アラートブロックを多用しすぎると逆効果になる点です。1つの記事につき2〜3個程度に留めておくのがコツです。
2. 吹き出しブロックで会話風デザインを作る
吹き出しブロックを使うと、解説記事に親しみやすさをプラスできます。特に、複雑な内容を分かりやすく説明したいときに重宝します。
吹き出しブロックの設定方法を表でまとめます。
設定内容 | 方法 |
---|---|
発言者名 | テキスト入力欄に名前を記入 |
アバター画像 | メディアライブラリから選択 |
吹き出しの向き | 左向き・右向きを選択 |
背景色 | カラーパレットから選択 |
たとえば、WordPress初心者向けの記事なら「初心者さん」と「先輩ブロガー」の会話形式にすると読みやすくなります。読者は自分を初心者さんに重ね合わせて読み進められます。
実は、吹き出しブロックは記事の滞在時間を伸ばす効果もあります。単調な説明文より、会話形式の方が最後まで読んでもらいやすいのです。
3. 枠線ボックスで情報をきれいに整理
枠線ボックスは、関連情報をまとめて表示したいときに便利なブロックです。散らばった情報を視覚的に整理できます。
枠線ボックスの活用パターンを整理してみましょう。
用途 | 設定例 | 効果 |
---|---|---|
要点まとめ | シンプルな線枠 | 重要ポイントを強調 |
補足説明 | 薄い背景色付き | 本文と区別 |
関連リンク | 角丸+シャドウ | 視線を誘導 |
ここで重要なのは、枠線の太さや色を本文に合わせて調整することです。目立ちすぎると読みにくくなり、薄すぎると効果がありません。サイト全体の雰囲気に馴染む設定を心がけましょう。
また、枠線ボックス内では改行やリストも使用できます。そのため、複数の項目をまとめて表示するときにも重宝します。
4. FAQブロックでよくある質問を見やすく
FAQブロックは、よくある質問とその回答をアコーディオン形式で表示するブロックです。クリックすると回答が開閉するため、ページがすっきりとまとまります。
FAQブロックの構成要素を表で確認しましょう。
要素 | 内容 | 設定のコツ |
---|---|---|
質問文 | 読者の疑問を簡潔に | 20文字以内が理想 |
回答文 | 具体的で分かりやすい説明 | 結論を最初に書く |
アイコン | 質問マークや矢印 | サイトデザインに合わせる |
実際の使用場面としては、商品説明ページや サービス紹介記事での活用が効果的です。読者が知りたい情報を効率よく提供できます。
ただし、FAQブロックは質問が5個以上になると使いにくくなります。多くの質問がある場合は、カテゴリ別に分けて複数のFAQブロックを配置することをおすすめします。
プロ版だけの便利ブロックをチェック
1. 目次ブロックで記事の読みやすさアップ
Pro版の目次ブロックは、記事の見出しを自動で抽出して目次を作成してくれます。長い記事でも、読者が必要な情報にすぐアクセスできるようになります。
目次ブロックの機能詳細を整理してみましょう。
機能 | 内容 | メリット |
---|---|---|
自動抽出 | H2〜H6見出しを認識 | 手動更新不要 |
スムーズスクロール | クリックで該当箇所へ移動 | ユーザビリティ向上 |
階層表示 | 見出しレベルに応じてインデント | 構造が分かりやすい |
番号表示 | 1.1、1.2のような連番 | 順序が明確 |
実は、目次があることでSEO効果も期待できます。Googleは記事の構造を理解しやすくなり、検索結果での評価が向上する可能性があります。
ここで注意したいのは、目次は記事の冒頭に配置することです。読者が最初に記事全体の構成を把握できるため、離脱率の改善につながります。
2. アニメーションブロックで動きをつける
Pro版のアニメーションブロックを使うと、ブロック要素にさまざまな動きを付けられます。静的なページに動きをプラスして、読者の関心を引くことができます。
利用できるアニメーションの種類を見てみましょう。
アニメーション名 | 動き | 適用場面 |
---|---|---|
フェードイン | 徐々に表示 | 重要な情報の強調 |
スライドイン | 横から滑り込み | CTA(行動喚起)ボタン |
ズームイン | 拡大しながら表示 | 商品画像や特典 |
バウンス | 弾むような動き | 楽しい雰囲気の演出 |
ただし、アニメーションは適度に使うことが大切です。動きが多すぎると、かえって読みにくくなってしまいます。1ページにつき2〜3箇所程度に留めておくのがおすすめです。
また、スマートフォンでの表示速度への影響も考慮する必要があります。重いアニメーションは読み込み時間を延ばす原因になるため、軽量なエフェクトを選択しましょう。
3. カードブロックでおしゃれなレイアウト
カードブロックは、画像とテキストを組み合わせたカード型のレイアウトを簡単に作成できます。商品紹介やサービス案内に最適なデザインです。
カードブロックの構成要素を整理してみましょう。
要素 | 役割 | 設定項目 |
---|---|---|
画像エリア | 視覚的なインパクト | サイズ、配置、リンク設定 |
タイトル | カードの見出し | フォントサイズ、色 |
説明文 | 詳細な情報 | 文字数制限、改行設定 |
ボタン | 行動喚起 | 色、サイズ、リンク先 |
実際の活用例として、複数の商品を比較紹介するページでカードブロックを並べると、見た目にも美しく分かりやすい構成になります。
ここでコツとなるのは、カード内の情報量を統一することです。画像サイズや文字数が揃っていると、プロフェッショナルな印象を与えられます。
VK Blocksを使うときの注意点とコツ
1. サイト作成の最初から導入するのがおすすめ
VK Blocksを導入するタイミングは、サイト制作の初期段階がベストです。既存記事が多い状態で導入すると、デザインの統一に時間がかかってしまいます。
導入タイミング別のメリット・デメリットを整理しました。
導入タイミング | メリット | デメリット |
---|---|---|
サイト開設時 | 全記事で統一デザイン | 特になし |
記事数10個未満 | 修正作業が少ない | 一部記事の調整が必要 |
記事数50個以上 | 既存コンテンツが豊富 | 大幅な修正作業が発生 |
実は、VK Blocksで作成したデザインは、プラグインを無効化すると正常に表示されなくなります。そのため、長期間使い続ける前提で導入を検討することが大切です。
また、既存記事でVK Blocksを使う場合は、少しずつ置き換えていく計画的なアプローチがおすすめです。一気に変更しようとすると、作業量が膨大になり挫折の原因になります。
2. 色の選択肢が限られている点を理解しておく
VK Blocksでは、ブロックの色設定が一部制限されています。これは初心者でも統一感のあるデザインを作りやすくするための仕様です。
色設定の制限事項を表にまとめてみましょう。
ブロック | 変更可能な色 | 制限事項 |
---|---|---|
アラート | 背景色、文字色 | 決められたパレットから選択 |
吹き出し | 背景色のみ | 文字色は自動調整 |
枠線ボックス | 枠線色、背景色 | 透明度は固定 |
この制限により「思い通りの色にならない」と感じる場合があります。ただし、これは意図的な設計です。無制限に色を変更できると、初心者は色の組み合わせで失敗しやすくなります。
どうしても特定の色を使いたい場合は、CSSの追加コードで対応できます。ただし、この方法はある程度の技術知識が必要になります。
3. VK Block Patternsとセットで使うとさらに便利
VK Block Patternsは、VK Blocksと組み合わせて使える補完プラグインです。事前に作成されたブロックの組み合わせパターンを、記事に簡単に挿入できます。
VK Block Patternsの主な機能を整理してみましょう。
機能 | 内容 | 活用場面 |
---|---|---|
パターン挿入 | 完成済みレイアウトの一括追加 | LP作成、記事装飾 |
カテゴリ分類 | 用途別にパターンを整理 | 目的に応じた選択 |
カスタマイズ | 挿入後の個別編集 | サイトに合わせた調整 |
たとえば「商品紹介セクション」や「お客様の声」といったよく使われるレイアウトが、ワンクリックで挿入できます。
実は、この2つのプラグインを組み合わせることで、プロレベルのサイトデザインを短時間で作成可能です。特にランディングページ作成時には、大幅な時間短縮効果を実感できるでしょう。
まとめ
VK Blocksは、WordPressサイトの見栄えを劇的に改善してくれる優秀なプラグインです。HTMLやCSSの知識がなくても、プロ並みのデザインが簡単に作れるのは大きな魅力といえます。
無料版でも十分実用的な機能が揃っているため、まずは気軽に試してみることをおすすめします。特に、アラートや吹き出し、FAQといった基本ブロックは、どんなサイトでも活用の機会があるはずです。
Pro版への アップグレードは、サイトの成長に合わせて検討すれば十分です。目次の自動生成やアニメーション機能など、より高度な表現が必要になったタイミングで導入を考えてみてください。VK Blocksがあれば、読者にとって見やすく、運営者にとって管理しやすいサイトが実現できるでしょう。
